第一章 プロローグ
処女作です。拙い文章ですが楽しんで頂ければ幸いです。※ごめんなさい、書き直しました。以前読まれた方申し訳ありません。未熟な文章力ですがどうぞよろしく。
俺には、力がない。
俺は何でこんなにも無力なんだ。
こんなんじゃ誰も守れやしない。全部奪われちまう。
守るって、約束したのに。
絶対に、守るって。
そもそもあいつらは何なんだ!!
何であいつらに狙われなきゃならない!?
俺らがいったい何をしたっていうんだ!!
平和だと、そう思った矢先に全てを奪われた。
この世は不条理で、理不尽で、こんなにも醜い。
力が、欲しい。
圧倒的な力が……
【力が、必要かい?】
声が聞こえた。
【力が、欲しいのかい?】
悪魔の囁きに等しいこの言葉に、俺の心は揺さぶられた。
【欲しいなら、あげようか?】
こんなうまい話があるはずがない、そう思いながらもつい呟いてしまう。
力を、くれるのか?
【もちろんだよ!ただしタダではあげれないなあ】
そらみろ、結局はこれだ。
これ以上何が欲しいっていうんだ!!?
俺の命か?魂か?
【君の、体かな?】
……俺の、体?
【そう、君の体だ!ぼくの実験に付き合ってもらおうかな?】
【君が何を卑下してるのか知らないけど、君には才能があるよ】
【君ならぼくの実験に耐えられそうだ】
【この実験が成功すれば、君に力を貸してあげる。どう?悪い話じゃないと思うけど?】
……その実験が失敗したら、俺はどうなる?
【死ぬかもね!アハハ!】
……くそったれが。
やってやろうじゃねえか、こんな役立たずな体に未練はねえ。
力を手に入れられるなら、俺のこんなちっぽけな命、いくらでも賭けてやるよ!!!
【やった!!契約成立だね!それじゃあ少しの間眠ってもらうよ~】
そんな声が聞こえた直後に俺の意識は途切れた。
次に起きたとき、俺は人間をやめていた。
主人公最強ものの予定です。苦手な方は気をつけてください。(−_−;)