自然な流れ?
Crime In School てきとー
会話がいっぱいです
「佐々良さん…CISをご存じなんですか」
「うん。やっぱりそれ、学園のエンブレムだよね」
うん、と言いましたかまじですか。正直信じられないです。だって、これはおそらく結構なマニアじゃないと知らない作品なんですよ。つまり佐々良さんもオタクってことですか。え、残念なイケメンって本当にいるんですか都市伝説じゃないんですか。
「俺もCIS好きなんだ。」
「ほ、ほんとうですかっ」
「本当だよ」
わー言い切ったよ、この人!本物だ!
「私もCIS大好きなんです!」
今までリアルでCIS好きという人と会ったことがなかったために(ネット上でならある)、テンションが急上昇している。基本ローテンションな私がこうもテンションマックスになるのは相当珍しいことだ。
勿論会社でこんな風になることなど全くなく、佐々良氏も驚いているようだ。
しかしここは飲み会の席。つまり私もアルコールが入っている。弱いわけではないが強いわけでもないために、普段なら稼働する「自重」とういうシステムが麻痺してしまっていた。
「私は特にシリーズ4が好きなんです」
「ああ、ラストエンペラーね」
「そうです!ストーリーは勿論ですけど、キャラクターも魅力的でしたよねあれは」
「わかる。俺、全シリーズの中で一番好きなのがユキネなんだ」
「ユキネちゃん可愛いですよね!あそこまでニーハイが似合う子は中々いません!けど私の一番のお気に入りはカズト君です」
「男の娘」
「そうです!」
「良いね、けど第一シリーズも好きだな」
「第一シリーズ!プレイしたことあるんですか」
「うん。発売当初に買ったからね。歴だけは長いよ」
「すごい!私、第一シリーズ未だにプレイ出来てないんですよ。中々手に入らなくて……」
「俺の貸すよ」
「っ良いんですか?」
「勿論」
「ありがとうございます!」
「あ、明日は空いてる?」
「え、あ、はい」
「じゃあさ、一緒にプレイしない?二人プレイ、したことある?」
「ないです!ぜひ、お願いします!」
「メアド交換しよう、連絡するから」
「はいっ」
「後で詳細送るから」
「了解しました!」
先ほども申しあげましたとおりこのとき私のテンションはマックスで、アルコールが入っておりまして、周りが見えておりませんでして。
だから――佐々良氏の目に今まで見たことにない色があったことも、約一名殺気立った視線を向けてくる人がいたことも気がつかなかったのである。
ほぼ会話なうえに短いですね