変態紳士佐々良
「そろそろ止めとこう」
「えぇ…」
「休憩はさみながらとはいえ、今日はずっとゲームばっかりだっただろう。止めとこう」
「…はーい」
時計を見ると、もう日付が変わりそうな時間であった。
確かにやりすぎたな。今すごく眠いし。いくら休憩を挟んでいたとしてもこんな時間まで……あれ?
食事前の私の決心は何処いった?
うわーついついゲームに釣られてうっかりしちゃっていた!
なんてことを思っていたら、すぐ後ろに人の気配。逃げようとしてももう遅かった。
あっという間に捕まえられた。
「……離してください、佐々良さん」
「嫌だ」
「……」
「あぁ…柔らかい。気持ちいい」
変態的な言葉を吐く佐々良氏。普段の紳士然とした態度が嘘のようだ。というか嘘であった。
抵抗するも、前の時より力が出なくて振りほどけない。
故に佐々良氏の暴走は止まらない。
「ちょ、どこ触っているんですか!」
「おなか」
「馬鹿正直に答えろって言ってるんじゃないんですよ!離してくださいっ」
「無理」
「なっ」
贅肉を握られ、あまりの羞恥故に顔が赤くなるのがわかる。佐々良氏はそれに気付いたらしく、笑う気配がした。
笑いやがったこいつ。
イラッとして、体を揺すって何とか佐々良氏の腕の中から脱出しようとした。
ふんぬー!
「さっきは油断したからね、今回は逃がさないよ」
「ひっ」
「あれ、どうしたの震えちゃって。ふふふ、可愛いなあ」
「(gkbr)」
結局、私は変態紳士佐々良から逃れることは出来なかったのであった……。
時間かかったわりには微妙ですね