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StudentsⅡ  作者: OKA
14/14

照らし出される世界


月が沈み始め、園歌ちゃんは再び眠り始めた。


時見くんも落ち着いた…。


あと…、俺ができることは………


…………………。






















「時見くん…、園歌ちゃんが眠っている間…、語りかけてくれないかな………。」

「…語り…かける………?」

「…そう、できれば交代しながら毎日続けて欲しい…」

「…何を…言えばいいんですか…?」

「笑顔になれる話がいいなぁ………。」

「…笑顔ですか?」

「幸せになれるなら何でもいいよ…」

「…………………。」












「…ふふっ、いきなり難しいよね…。

 …大丈夫!今日は俺が話すから………」

「…先生が、ですか?」

「夜中に病院ここに来て疲れているでしょ………?

 時見くんはもう帰って休んだほうがいい…」

「…いいえ!…俺も聞いていきます!!!」

「おっ!いいね~。

 でも、長いぞ~?」

「いざとなったら白鳥の隣りで寝ます!!!」

「…お!?」

「…、いえ、さすがに怒られます…ね………。」












「…そうだ、話す前にこれを渡しておくね…。」

「これは………?」

「一見、ただの青い箱だけど、よく見るとここに…」

「鍵穴…がありますね…。」

「…それで、この箱を開ける鍵となるのが園歌ちゃんの首元にある………」

「…この首飾りなんですか!?」

「…そう、この首飾りはオルゴールが内蔵されている鍵なんだ。」

「……………、…。」












「園歌ちゃんが元気になったら、2人でこの箱の中をあけて欲しいんだ…。」

「…、2人で…?」

「その中には、君の…。

 時見くんが俺に約束した答えが入っている…。」

「…でも俺、君主先生に約束を覚えていないんです………」

「…大丈夫。」

「…え?」

「それは君が園歌ちゃんに語りかければ見つけることができるから…。」

「…………………」






















夜明けが始まった…


…アイツも見ているんだよな


この照らし出される…


…青い世界を。


ご拝読ありがとうございました。

続編「StudentsⅢ ―― a tale of the horizon―― 」に続きますので、よろしくお願いします。

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