シアワセを売る商人
ある所に工場で働く一人の青年が居ました。
その青年はあまり裕福ではありませんでしたが挫ける事なく真面目に働き、楽しく暮らしていました。
しかしある時から日々の労働の疲れにより、青年は集中力が途切れてくるようになりました。
このままでは大きな事故に繋がってしまうかもしれません。
青年は様々な方法で疲れを取ろうとしますが、どれも上手くいきません。
そんなときに青年は市場で不思議な商人と出会いました。
商人は様々な品物を売っていて、その中に『シアワセ』という品物がありました。
その品物は使うと気分が高まり、集中力が上がる効果があると商人は言いました。
青年はその品物が少し高かったので買うかどうか悩みましたが効果がでるなら、と思い、商人から品物を買いました。
その夜、青年は早速『シアワセ』使いました。
すると青年は何ともいえない高揚感に包まれました。
青年は明日働くことが楽しみで仕方なくなりました。
次の日青年は誰よりもたくさん働きました。
他の工場で働く人はその代わり様に驚きました。
昨日までの疲れっぷりが嘘のようだったからです。
みんなが驚く中、青年は黙々と作業しました。
次の日青年は酷く不安定でした。
脱力感が襲ったり、苛々したり、不安になったりしました。
仕事も全然集中できません。
青年は仕事の時間が終わると市場に向かって走りだしました。
市場に着くと、あのときの商人がいました。
青年は直ぐに商人に『シアワセ』は無いか尋ねました。
商人は残り少ないから少し高くなってしまうよ?といいましたが、青年は迷わず買いました。
青年は家に戻ると直ぐに『シアワセ』を使いました。
青年ははじめて『シアワセ』をつかったときのようにこうようかんのなかにいました。
青年はいてもたってもいられなきなり、いえのそとにはしりだしました。
はねがはえたようなじゆうなきもちがつつみこみ、きもちがたかぶった青年はまちでいちばんたかいところからとびおりました。
『ぼくはシアワセだ!』といいながら。
ダメ、ゼッタイ




