呼び名
そして少女の服には赤い液体がいたるところについていた。座ってる男性が言いたいのはこの事だろう。それなのに少女は何も気にせずに笑顔でいる。それが当たり前かのように。私がずっと見ていたから
「えっと」
と私の顔を覗きながら言った。
気まずくさせてしまったと何か喋ろうとした時私より先に
「そういや自己紹介がまだだったな」
と座っている男性が喋った。
あぁ~そういえばといいだけな顔をした後先程と同じような笑顔に戻し
「僕は桜って言うんだ。気軽に桜と呼んでよ」
とフレンドリーな姿勢で話し掛けた。その後に続いて
「君はと?」
私に問いかけた。私が応答に困っていると座っている男性が私の変わりに答える
「こいつにはまだ名前が無いんだ。早く決めなきゃいけない理由もないし、急かす必要もないからかまだ決められて無いんだよ。まぁ焦る必要は無い。俺もそうだったしな。」
と私に気遣いながら笑いながら言った。
「これから一緒に組むんだし、呼び名があった方がいいんだけどな」
桜はそう独り言のように呟いた。
私は少々考え口を開いた
「それなら」
とまたは考え少々間が空き続けた
「えっと、3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971 6939937510 5820974944 5923078164 0628620899 8628034825 3421170679…」
「…えっと」
桜が水をさした。周りを見渡すと啞然とした顔をしていた。
しかし桜以外の2人の男性はその後クスクスと笑っていたり、笑うのを必死に堪えたりしていた。
「えっと」
桜がもう一度言った。
「さすがに長いからもっと短くしてくれない?もう一回言って最初の方だけ。」
桜は戸惑いながら言った。
私はそれに答え
「3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971」
と続いてると
「ストップストップ」
と慌てて桜が止めた。
「最初の3個ぐらいだけもう一回言って」
とパニックになりながらも続けた。
私は
「3.14」
と呟くぐらいの声で答えた。
「3.14さんね!」
桜さんがようやく元の笑顔に戻り言った。
その一言で先程までクスクスと笑ってた座ってる男性はまたクスクスと笑い。
その斜め後ろで笑うのを必死に堪えてた立ってる男性は笑いを堪えられなくなったのかふふっと声を漏らした。漏らした後いつもの冷静な顔になった。座ってる男性が振り返り
「今笑った」
と立ってる男性にしか聞こえない声でニヤニヤしながら言った。立ってる男性は何がと言いたげな顔で
「いいえ」
と少し横に振り答えた。




