表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界を壊します〜魔王に転生したので配下を揃えて国作りをします〜  作者: JUJU


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/50

地底帝国サブマリア、崩壊寸前

第46話です。

宜しくお願いします。

そこは、どれだけ地上が騒がしくとも揺らぐことのない、静寂の王国だったはずだ。


 地中族の国──地下帝国サブマリア。


 しかし今、その静寂は蹂躙されていた。


 轟音。悲鳴。崩れる岩肌。

 地中深くにまで響き渡る破壊音が、国そのものを軋ませている。


「ギャアアアッ!!」 「逃げろ!!」 「子供を守れぇ!!」


 女、子供、老人。

 誰もかれもが、泣きながら逃げ惑う。


 そこには、人としての心を完全に捨てた者たちがいた。


 ──純血騎士団 第8席

 バルド=カイゼル。


 そして、その指揮下にある純血騎士団の精鋭部隊。


「ひゃははっ!! 走れ走れぇ!

 地中族ってのは耐久が高いって聞いたけど……どれだけ痛めつけたら折れるのか、試してみたかったんだよなぁ」


 バルドは片手で地中族の兵士を掴み上げ、壁に叩きつける。

 鈍い音と共に兵士は崩れ落ち、動かなくなった。


「バルド様、抵抗はほぼ壊滅しました!」 「よっしゃ。じゃあ王の首、取りに行くか。

 あのジヌシとかいう頑固ジジイ、どんだけ吠えられるか楽しみだぜ」


 愉悦に満ちた笑みを浮かべながら、バルドは王の間へ続く巨大な通路を進む。


 その道中でも、騎士たちが地中族を容赦なく踏みつけ、武器でなぎ払い、笑いながら蹂躙していく。


「弱体化してる相手なんて、楽しくねぇ!」 「だが抵抗する姿は見てて飽きねぇな!」


 地中族の兵士たちも必死に立ち向かうが──


 塔による弱体化の影響は甚大で、剛腕で知られる地中族の力は半分以下に落ちている。


「ぐっ……!」 「王を……守れ……!」


「あー? 何が“地底の守り手”だよ。

 こんな雑魚じゃ人族様の相手にもならねぇよ」


 バルドの拳が振るわれるたび、兵士が地面に沈む。


 そして──ついに、王の間の巨大な扉が開いた。




 玉座の前に立つのは、地中族の王──ジヌシ。


 大柄な体を揺るがせながら、その鋭い眼光はバルドを射抜いていた。


 その隣には、王の側近であるジンバルが立ち、剣を構えている。


「王よ〜? 貴方様の愚かな選択のせいで、このサブマリアはボロッボロですけど〜?」


 バルドがヘラヘラと笑いながら入ってくる。


「……黙れ、人族の小僧が。

 決められた量の魔鉱石は、毎年欠かさず納めている。

 それ以上の要求など、聞く必要はない」


「あ〜あ、まだそんなこと言ってんの?

 わかってねぇなぁ。

 今、お前んとこの鉱石が必要で必要でたまらねぇんだよ。

 “あの国”──ネザリアとかいう調子乗った連中とやり合うためになぁ」


 王の眉がピクリと動く。


「やはり、そうか。

 塔を破壊された。

 お前たち人族の絶対的優位が崩れ始めているから、焦っているのだろう」


 ジヌシ王の言葉に、バルドの顔から笑みが消えた。


「……テメェ、調子に乗んなよ?」


 重圧が空間を押し潰す。

 純血騎士団上位席にいる“怪物”の威圧が王の間に満ちる。


「たかが2本の塔が壊れたくらいで俺たちが揺らぐと思ってるんなら──大間違いだ。」


「ほぉ?」


「残り6本の塔がある。

 そのうち1本は、“人族以外すべてを弱体化させる塔”。

 ──場所は公表されてねぇ、一番重要な塔だ。」


 ジヌシの瞳が怒りで燃え上がる。


「卑劣な連中だ……!」


「そういうこった。

 ──ジヌシ王、そろそろ大人しくしてくれよ」


「断る!」


 ジヌシが吼える。


 次の瞬間、ジヌシとジンバルの前に、純血騎士団の兵がなだれ込む!


「王を守れぇッ!!」


「させんッ!」


 ジンバルは必死に剣を振るうが、弱体化の影響で身体が思うように動かない。


「ぐっ……くそっ……!」


「ほらほら、抵抗すんなって!」


「ジンバル! 退くな、我が守る!!」


 ジヌシが拳を振るうが──


「遅ぇよ」


 バルドの蹴りが王の腹部をえぐり、巨体が後ろへ吹き飛ぶ。


「がはっ……!」


「王ッ!!」


 ジンバルもまた複数の騎士に押さえつけられ、剣を弾き飛ばされた。


「おしまいだなぁ? サブマリアの王様よ」


 バルドが嘲るように覗き込む。


「く……そ……」




 そうしてジヌシ王とジンバルは拘束され、

 地下牢へと引きずられていった。


 荒れ果てたサブマリアの中心──

 地下牢の鉄格子の前に座らされたジヌシは、天井の土壁を睨みつけながら呟いた。


「……ネザリア……聞こえるか……」


 硬い拳を握りしめる。


「この悔しさ、屈辱……

 人族の好きにはさせぬ……」


 そして、暗闇の中で静かに目を閉じた。


「……ジバン……頼んだぞ……

 ──マランという魔王を、サブマリアに連れてきてくれ……」


 地中族の王の願いは、

 確かにネザリアへ向けて放たれた。


かなり個人的なんですが、車買いまして…

人生初です…!

でも、納期はかなり先になります。

9月に購入して1月と言われたので、待ち遠しいです。

ウキウキしながら待ってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ