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この世界を壊します〜魔王に転生したので配下を揃えて国作りをします〜  作者: JUJU


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42/50

ネザリア、大転換期

第42話です。宜しくお願いします。

――精霊族弱体化の塔を破壊してから、一週間後。


ネザリアの大地は、これまでにないほどの活気に満ちていた。


塔の残骸は撤去され、周辺では新たな住居の建設が始まり、魔族たちの笑い声が行き交う。

かつて廃墟のように荒れ果てていたこの地は、今や“新生ネザリア”の象徴へと変わり始めていた。


そして――変わりゆくのは景色だけではない。


噂に惹かれ、遠方から“新しい国”へと期待を寄せる魔族たちが続々と集まり始めていたのだ。




「マラン様ぁ! 新しい魔族たちが、また列を作っています!」


住処の入り口でザナドが走り寄ってくる。


マランは少し驚きながらも頷いた。


「今日だけでも……どれほど来た?」


「ざっと……千は超えたな。

 いや、今では千二百名近いと思う」


言われて見渡せば、焦燥と期待の入り混じる魔族たちの群れが、長い列をつくりながらネザリアに足を踏み入れていた。


幼い子供を抱いた者。

数十人規模の住処ごと移動してきた集団。

ただ一人、生き延びてきた“はぐれ魔族”。


――いずれも、生きるための場所を求めていた。




そしてその列の先頭には、五つの大きな住処のリーダーたちがいた。


堂々とした立ち姿の青年が、一歩前に出る。


薄い水色の髪を揺らし、冷静な眼差しでマランを見据えた。


「初めてお目にかかります、マラン=タン=リース殿。

 私はレイノルド。北の大住処のものです。」


礼儀正しい口調の奥に、揺るぎない賢さを感じる。


「よろしく頼む。遠方から来るのも大変だったろう」


「……いいえ。あなたの行動が、私たちに“決断”をくれました。

 魔族弱体化の塔を破壊し、精霊族の塔までも……

 その功績は、他の住処にも光となったのです」


マランは静かに頭を下げた。


次に出てきたのは、桃色の髪をふわりとなびかせた女性。


目元には泣きぼくろがあり、どこか柔らかな雰囲気を纏っている。


「私はスミレ。遠くの住処から、みんなで来たよ。

 旅の途中で人族に見つかりかけたけど……なんとかね!

 本当に、ネザリアの皆に会えてよかった」


明るくて柔軟な空気に、周囲も自然と笑みがこぼれる。


続いて、小太りで丸メガネをかけた男性――モルックが、ぺこりとお辞儀した。


「も、モルックと申します……。

 わ、我らの住処は……争いごとが苦手な者ばかりで……。

 でも……さすがにもう……人族に怯えて生きるのは嫌で……」


その震える声には、長い恐怖と、ようやく見つけた「希望」が滲んでいた。


マランは優しく微笑んだ。


「ここは……もう恐れなくていい。

 ネザリアは、誰にも踏みにじらせない」


続いて前へ出た女性は、黒髪のセミロングに派手な顔立ち。


どこかサバサバしていて、周囲の空気を切り拓くような強さを持っていた。


「ミランダよ。アンタらのやった事……最初は驚いたけどさ。

 精霊族の塔までぶっ壊すなんて、なかなかやるじゃん?

 気に入ったよ、その動き。だからうちの住処も乗るわ」


率直で気持ちのいい言い方に、マニアが笑顔で手を振った。


「ミランダさん、よろしくね!」


そして最後の一人――

筋骨隆々の男が豪快に笑って前に出た。


「ジャックだ!

 昔うちの住処にはフェローが居たが……

 まさか復活して帰ってくるとはな! あいつが言うなら間違いねぇ!

 今日から俺たちもネザリアだッ!」


ジャックの声量に思わず周囲がビクッとする。


その横でフェローがどこか照れ臭そうに腕を組んでいた。




五つの大住処が加入し、ネザリアの人口は一気に倍以上へ膨れ上がった。


この国は今――転換点の真っただ中にある。


そして、マランは皆を見渡し、静かに口を開いた。


「これだけの仲間が増えるとなれば……

 ネザリアを本当の“国”として整える必要がある」


するとスミレが肩を上げる。


「役職とか、方針とか、そういうの考えなきゃってことだね?」


「ああ。これまでの規模では回らない。

 大所帯を支えるための体制が必要になる」


レイノルド、ミランダ、ジャックたちも頷く。


「賛成だ」

「みんなで作り上げる国……悪くないね」

「言ってみろ、何でも手伝うぜ!」


マランは深呼吸し、宣言する。


「――明日、全リーダーと主要メンバーで会議を開く。

 ネザリアの未来を形作るために」


こうして、国としての第一歩を踏み出す大規模な会議が決まった。




夕刻の空に、新生ネザリアの旗が風に揺れていた。


仲間は増え、力は整いつつある。

だが――マランの胸には、まだ終わらない戦いへの覚悟が灯り続けていた。


そしてその夜、ネザリアは静かに――しかし確実に、新たな時代へ動き出した。


前話で答えきれなかった好きなアニメ答えます。

「ワールドトリガー」「ハイキュー!!」

「僕のヒーローアカデミア」「魔法使いの嫁」

「王様ランキング」「SPYFAMILY」などなど

上げだしたらキリがないですね…

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