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この世界を壊します〜魔王に転生したので配下を揃えて国作りをします〜  作者: JUJU


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41/50

帰還、そして再会

第41話です。宜しくお願いします。

精霊族弱体化の塔が完全に崩落し、静寂が訪れた。


 砕けた巨大な魔石の残骸が淡く光を放つ。

 空気には澄み切った清浄な風が流れ──その風に乗って、精霊族たちの身体から抑圧がほどけていく。


「……身体が、軽い……!」

「魔力の巡りが戻っていく……!」


 精霊族女王直属騎士団が次々と歓声をあげる。


 


 ガラルは深く息を吸い込み、肩を震わせた。

「信じられない……本当に……取り戻せた……」


 エミリアは跳ねるようにマニアの腕を掴む。

「すごいよ! マニアちゃん! 本当に塔を壊しちゃうんだもん!」

「えへへ……まあ、マラン様が全部やったんだけどね!」


 ネザリアの面々も、精霊族も、種族の垣根なく抱き合い、笑い、涙を流していた。



精霊宮殿内でも女王エルフィリアは胸に手を当て、瞳を潤ませた。

「……戻った……私たち本来の力が……」



 マランは瓦礫越しに広がる地形を見渡し、静かに呟いた。


「……ここを、新たなネザリアにする」


 ザナドが驚いたように顔を向ける。

「ここを、ですか?」


「広さもある。建物もそのまま使える。

 精霊族の森も近い。国交を結んだ今、これ以上の立地はない」


 シェリーが柔らかく微笑む。

「ふふ……確かにね。発展しやすい場所よ」


 メリーナは大きく腕を伸ばし、声を張りあげた。

「いいじゃねぇか! 広いし鍛錬にも向いてる!」


 マニアも嬉しそうに頷く。

「うん! ここならお父さんも安心だと思う!」


 ……その言葉に、

 マランの瞳に強い光が宿る。


「……そうだな。フェローにも……見せてやろう」




 塔の崩落で放出された巨大魔石。

 そして、丁重に保存していたフェローの遺体。


 マランは静かに両手をかざす。

 黒と紫の魔法陣が地面に広がり、空気が震える。


「……《悪魔召喚デモン・ジェネシス》」


 魔法陣が閃光を放ち──塔の魔石が砕け、光の粒子となってフェローの身体へと吸い込まれていく。


 ネザリアの皆が固唾を呑む。


 マニアは胸元で両手を握り締め、震えていた。


「……お父さん……」


 黒い光が収束し──影が立ち上がる。


 ゆっくりと、ゆっくりと、


 ──フェローが立ち上がった。


 肌に淡い紋様が浮かび、背に黒い瘴気のような微粒子が揺れる。

 しかしその姿は紛れもなく、あの逞しく温かいフェローだった。


「……ここ、は……?」


 彼の声に、マニアは堪えきれず駆け出す。


「お父さんっ!!!」


 フェローは驚きながらも、しっかりと娘を受け止めた。


「……マニア? ……どういう……いや、これは……」

 フェローは自分の胸に刻まれた魔紋を見つめ──そしてマランへ視線を向ける。


「……マラン殿。お前が……俺を……?」


 マランは静かに頷く。

「お前を……そして死んだ仲間たちを、全員連れ帰った」


 その背後では、次々と魔族たちの身体が光をまとい、復活を果たしていく。

 涙を流しながら互いに抱きしめ合う者たち。

 声を上げて喜びを分かち合う者たち。


 フェローは胸に込み上げる感情を抑えきれなかった。


「俺は……戻ってこれたのか……!

 こんなにも……この場所に……!」


 マニアはさらに腕を強く回す。

「お父さん……会いたかった……ずっと……」


 フェローは娘の頭をそっと撫で、目を細めた。

「……守れなくて、すまなかったな。

 でも……俺は、もう一度やれる。次は……絶対に守る」


 マランは一歩前に出て、確かに言った。


「フェロー。もう一度……共に歩こう。

 ネザリアのために。お前の大切な娘のために」


「……ああ。必ずだ」




 その夜。


 フェローとマニアは小さな焚き火の前に座っていた。

 どちらも笑顔で、時折涙を浮かべながら。


「それでね、お父さん。みんなで畑を作ったり……

 あと、マラン様の新しいスキルがすごくて!」


「ほう……それは興味深いな」


「うん! それで──」


 楽しげな声が夜空に溶けていく。


 その光景を遠くから見ていたマランは、静かに目を閉じた。


──フェロー。

 遅くなったが、必ず……これからは守る。


 そう強く胸に誓った。


皆さんは好きなアニメや漫画はありますか?

私は、異世界物だと「転生したらスライムだった件」

はやっぱり大好きです。

後は、全然違うジャンルですが宇宙兄弟も大好きです!

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