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この世界を壊します〜魔王に転生したので配下を揃えて国作りをします〜  作者: JUJU


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36/50

迫る死闘、交差する覚悟

第36話です。

宜しくお願いします。

――精霊族弱体化の塔・外郭戦場。


 地面がひび割れ、魔力の衝撃が空を歪ませる。

 各戦場の衝突は、いよいよ“本番”へと突入しようとしていた。



 それぞれの戦場で、火花が爆ぜようとしていた。




◆ メリッサ vs ザナド


 純血騎士団高位騎士――メリッサ。

 長い黒髪を揺らし、赤い軽鎧を身にまとった女騎士は、冷たい瞳でザナドを見据えていた。


「あなた、影を扱うタイプね。厄介だわ」


「……お前も大概だ。目が笑っていねぇ」


 ザナドが呟いた瞬間。


メリッサ

「《魔刃・深紅カルミネイト》」


 彼女の剣に赤黒い魔力がまとわりつき、空間を裂いた。

 斬撃が飛ぶ――が、ザナドの身体は影へと溶け、地面に沈む。


ザナド

「《影潜行シャドウ・ダイブ》……っと!」


 彼の影が地面から跳ね上がり、ムチが蛇のように伸びる。


ザナド

「《影涙鞭シャドウ・ラッシュ》!」


 ムチが地面を削りながらメリッサを襲う――しかし。


 メリッサは一歩も動かず、剣を横に払う。


メリッサ

「弱い。“本気”が見えないわね?」


 衝撃だけでザナドのムチが弾かれた。


(この女……ただの剣士じゃない)


 ザナドが額に汗をにじませたその瞬間、メリッサが踏み込む。


メリッサ

「もっと見せなさい、本当の力を!」


 鋭い斬撃が雨のように降り注ぎ、ザナドは影で避けながらも次第に押され始める。


ザナド

「(……まだだ。俺も本気じゃねぇ)」




◆ トニー vs マニア


 人族男性、巨体の高位騎士――トニー。

 身長は三メートル近くあり、全身が黒鉄のような筋肉で覆われている。


トニー

「お前みてぇな小娘が、俺の相手か?」


マニア

「うん。……何か文句でも?」


トニー

「小枝みてぇな脚しやがって――すぐ折ってやるよ!!」


 トニーの拳が振り下ろされた瞬間――!


 マニアの足元が霧のように揺れた。


マニア

「《魔式・双影脚》!」


 重い脚撃が二重に伸び、トニーの腕を弾き返す。


ガァンッ!


トニー

「ッ……!? 軽くねぇ……!!」


マニア

「軽くなんかないよ。フェローの修行は……めちゃくちゃ重いんだから」


 瞳が怒りで燃えている。


マニア

「あなたたち――絶対に許さない」


 高速の回し蹴り。

 その軌跡が残像を残し、トニーの巨体が後方に吹き飛ぶ。


トニー

「ぐっ……くはは! いいぞ……もっと来いよ、小娘ェ!!」


 トニーの全身が膨張し始めた。


トニー

「《戦狂化バーサーカーモード》!!」


 筋肉が弾け、皮膚が黒鉄に変色していく。半ば魔獣化だ。


マニア

「(こんなの……反対に燃えるだけ!)」


 彼女も本気で構えた。




◆ アークレイド vs 完成形キメラ3体


 塔周辺の奥に広がる岩場。

 そこでは――3つの巨大な影がアークレイドを囲んでいた。


 それは、前回とは比べ物にならない“完成形キメラ”。


● サーベル・ドラグホーン


・ドラゴンの上半身

・サーベルタイガーの頭部

・背中には魔力結晶

・炎属性と物理特化の混合


● メデューサ・バジリスクヘッド


・蛇の下半身

・メデューサの髪(蛇)

・石化毒+麻痺毒を纏う


● クロウ・ワーハイド


・巨大ワーウルフの筋肉と四つ目

・超速度特化

・魔力干渉フィールドを展開する


 三体が同時に咆哮する。


グオオオオォォォ!!


アークレイド

「……三方向同時攻撃。研究者らしい悪趣味な配置ですね」


 サーベル・ドラグホーンが炎のブレスを吐き、

 メデューサ・バジリスクが石化毒の霧を撒き、

 クロウ・ワーハイドが背後から爪を振り下ろす。


 だが――アークレイドは微動だにしない。


アークレイド

「《次元装護ディメンション・シェル》」


 空間が折れ曲がり、彼の全身を包む“不可視の殻”が形成される。


ガァァァン!!

ゴオオオオッ!!

バチィィィン!!


 全ての攻撃が、空間の殻に吸い込まれるように消えた。


アークレイド

「……1回目」


 静かに呟く。


 この絶対防御は“1日3回まで”しか使えない。

 だが、アークレイドの顔に焦りはゼロ。


アークレイド

「では――反撃を始めましょうか」


 手が、空間を切り裂いた。


アークレイド

「《次元裂航ディメンション・スリット》!」


 黒い裂け目が走り、クロウ・ワーハイドの腕が切断される。


キメラ

「ギャアアア!!」


 続けてアークレイドは跳躍し、上空から空間を捻りつぶす。


アークレイド

「《次元曲断ディメンション・ベンド》」


 サーベル・ドラグホーンの炎が逆流し、自分を焼く。


メデューサ・バジリスクが石化の瞳を向けるが――


アークレイド

「その程度……通りません」


 空間に引きずり込み、毒ごと圧縮した。


 キメラ三体は、同時に距離を取って包囲を組み直す。


アークレイド

「(これが“完成形”……確かに強い。しかし――)」


瞳の奥に燃えるのは復讐ではなく、

 “マランのため、ネザリアのため”という深い忠誠心。


アークレイド

「(負けるわけにはいかない)」




遠く中央では――


 ルークスとマランが向かい合ったまま動かない。


 まだ戦っていない。


 だが――


 空気だけが、誰よりも震えている。


ルークス

「始まったなぁ……楽しみだよ、マ・ラ・ン♡」


マラン

「……終わらせてやる。お前ごと、塔もろとも」


 二人の間に流れる緊張は、戦場の誰よりも濃く、重い。



 メリッサの剣が赤い残光を引き、

 マニアの蹴りが雷のように鳴り響き、

 キメラたちが獣の咆哮を放ち、

 アークレイドは空間を断裂させる。


 それぞれの戦場が――

 いよいよ“本当の勝負”へ突入していく。


戦闘も激化してきましたね。

個人的ではありますが、36話で10万字達成致しました!

ここまで物語を読んで頂いてありがとうございます!

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