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この世界を壊します〜魔王に転生したので配下を揃えて国作りをします〜  作者: JUJU


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26/50

新たな家族(ファミリア)

第26話です。

宜しくお願い致します。

ネザリアの大広間。


 昇りきらない朝日がまだ薄暗い空を照らす中、

 マランはファミリア登録希望者として名乗りを上げた三人を前に立っていた。


 場の空気は張り詰めている。

 それは緊張ではない。

 ――覚悟の熱だ。


 


「では、順番に名を名乗れ」


 マランの言葉に、まず一人目が前へ出た。


 


●一人目:エラルド


 黒いおかっぱ頭。

 目元を覆う“ぐるぐる丸メガネ”。


 本人曰く「研究者っぽいから」という理由で付けているが、

 なぜか威圧感だけは一級品。


 しかし、マランを前にすると――


 


「マラン様。本日は、このような光栄な機会……心よりッ、感謝申し上げますッ」


 語尾が震えていた。

 普段の偉そうな態度とはまるで違う。


 


(こいつ……面白そうなやつだな…)


 


 マランは内心で苦笑しつつ問いかける。


「理由は?」


「私の知識と研究すべて……! ネザリアの発展のために捧げたいと思ったからです!」


 エラルドの声は熱そのものだった。


 


●二人目:メリーナ


 露出の高い軽装。

 赤い長髪が揺れ、戦闘狂らしい鋭い目つき。


「マラン!! 私を使え!!」


 いきなりの直球にマニアがツッコむ。


「ちょっとメリーナ!! 言い方!!」


「いいじゃないか!! あんたの父ちゃんが死んだ時、一番悔しかったのは私なんだからな!」


「……うっ」


 マニアの目が潤む。

 メリーナは悪びれず続けた。


「私は力が足りなかった。だから鍛える。強くなる。ファミリアになれば……アンタの国の盾にも矛にもなる!!」


 


●三人目:キラ


 金髪の好青年。

 優しい笑顔だが、どこか奥に狂気の影。


「マラン殿。俺は……守りたいんです」


「守りたい?」


「ええ。ネザリアは“俺の家”です。フェローさんが死んだ時、何もできなかった自分が……すごく嫌になりました」


 キラは握りしめた拳を震わせた。


「次は絶対に……守る。仲間を傷つける奴は……絶対に許さない」


 


 静かな言葉だが――

 瞳の奥の“壊れた歯車”のような光が、強い執着を見せていた。


 



 マランは三人をゆっくり見渡す。


「……覚悟は、本物だな」


 三人は一斉に頷いた。


 マランは右手を上げ、心核から黒い光を放つ。


 


「――《ファミリア契約(血盟の従属)》」


 


 光が三人の胸へ吸い込まれた。


 次の瞬間、マランの視界に“スキル名”が浮かび上がる。


 


(なるほど……これが三人の本質か)


 


 契約の瞬間に判明する“魂の才能”。

 本来の資質がスキルとして形になる。


 


●エラルドの新スキル:


魔晶極解クリスタ・エクスプレス

— 魔石の潜在効力を極限まで解放し、魔力消費ゼロで発動可能にする —


 


●メリーナの新スキル:


武者飢喰バトル・グラマー

— その日に自ら倒した敵の数だけ身体能力が爆発的に上昇する —


 


●キラの新スキル:


刃哭戦陣ナイフ・カーネイジ

— ナイフを無尽蔵に創造し、任意の硬度へ強化

(仲間が傷つくと制御不能級の威力を発揮) —


 


 三人の身体が淡く輝き、力が内側から湧き上がるのを感じている。


「す、すごい……力が……!」


「ふはは!! 身体が軽いぞ!!」


「……ああ。これで……守れる」


 


 マランは満足げに頷いた。


「よし。これでネザリアはさらに強くなる」


 


 するとシェリーが肩をぽんと叩いてくる。


「マラン様? 新しい家庭ファミリアが増えましたのに……笑わないんですか?」


「……人を家族扱いするのは苦手なんだよ」


「ふふ。照れちゃって」


「照れてねぇよ」


 


 三人の加入により場は一気に賑やかになる。


 エラルドは研究メモを取り出し、

 メリーナは筋トレを始め、

 キラはマランの後ろにピタッと張り付く。


 


「……近いぞ、キラ」


「す、すみません!!」


「いや、そこまで下がらなくていい」


 


 そんな掛け合いが続いたところで、

 マランはふと真剣な表情へ戻った。


 


「……みんな、聞いてほしい」


 


 声色が変わった瞬間、場が静まる。


 


「俺たちは強くならなければならない。フェローを――これ以上の犠牲を出さないためにも」


 


 全員が唇を噛む。


 


「そこで一つ提案する。

 近くにある“ダンジョン”へ潜る」


 魔族たちがざわつく。


「ダンジョン……!」


「あそこは危険が……」


 


 マランは頷いた。


「危険だ。だが経験値も戦闘技術も段違いだ。俺たちが次を迎え撃つために必要な場所だ」


 


 ザナドが静かに言う。


「ですが、マラン様。ネザリアを全員で離れるのは危険では?」


「ああ。だからこそ――」


 


 マランは振り返り。


 


「エラルド。お前の“新しい力”、使えるか?」


 


 エラルドは目を輝かせた。


「もちろんですともッ!

 《魔晶極解》で“転移石”を改造します!

 マラン様たちがどこにいようと、一瞬でネザリアへ戻れるように!!」


 


 マランは深く頷いた。


「頼む。お前の力が鍵になる」


 


 エラルドは胸に手を当て、深々と頭を下げる。


「マラン様のためなら……命をかけて」


 


 新たな三人の力。


 ネザリアは確かに強くなっていく。


 


 そして――

 新たな戦いの幕が上がろうとしていた。


 




また濃い3人が増えましたね。

正確には最初からネザリアにはいたので増えてはいないですが…。(小説では描いておらず…)

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