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歴史が苦手な俺

これはバリバリのフィクションです。

そして新たに加えたり、変えている部分もございます。


キーンコーンカーンコーン


鋭く冷たい学校のチャイムが校内に響き渡る。

とある学校のとある教室。一人退屈そうに『歴史総合』と書かれた教科書を見つめていた。

ほかの生徒たちは先生の話をしっかりと聞きノートを取っている。

周りはおいていかれないように必死にシャープペンシルを動かすが、一人だけ今にも眠りそうだった。

先生が怒鳴った声も彼には届かない。

彼の名前は氏音しおん。の学校の問題児である。

そんな態度の彼を見て先生はあきれたように溜息をついてを見捨てた。

「ねぇねぇ、本当に毎日社会の歴史の授業だけ眠そうだよね…。今日も寝てたでしょ。」

授業が終わると氏音は声をかけられた。少し笑いながらそう話しかけられた。

氏音は内心クソうぜーとめちゃくちゃ思いながらも軽く対応した。

「…まぁ…つまんないし?…しょうがなくね?」


いつもと変わらない学校生活。

いつもと変わらない授業は淡々と過ぎていく。

そんなつまらない、変わらない授業に耐えられなくなった氏音は歴史の教科書を机の中から取り出した。

「(落書きするか。でもなークラスメイトの中には歴史ガチオタクのやつとかも結構いるから気を付けないとな。…教科書はだめだかもしれないけど…資料集ならいける!いけるぞ!)」

氏音はうれしそうな顔で隣にかけていたカバンから部集めの資料集を取り出した。

歴史が嫌いそうだったのになぜそんなに大きな資料集を持っているのだろうか。

氏音の資料集は落書きいっぱいで、とても資料集とはいいずらかった。

もしかしたらこの分厚めの資料集は落書きのために存在していたのかもしれない。

氏音は資料集をぱらぱら見た。

ぱらぱらとページがめくられる歴史資料集。

途中てめくるのをやめ止めた。

「ここだ!」

ここだ。と叫んだ大きな声は教室全体に響き渡った。

一斉に氏音のほうをクラスメイトみんなが振り返って、驚いたような目つきで見た。

「……え?…かわいそ…」

氏音は開いたページをじっと見つめて憐みの言葉をこぼした。

彼の見たページには「こうして関東に長く君臨していた小田原北条氏は滅亡しました」と書かれていた。

北条氏政や氏直の説明が少なすぎてかわいそうだなと思ってしまったのでそういってしまったのだ。

「でもでも…太閤殿下に従わなかったんだからしょうがないじゃん?」

「早くから秀吉に従ってれば北条氏も生きてたって。」

「そうなのかぁぁぁーーーーー!!」

氏音は思いっきり派手に転倒した。椅子をぐらぐらさせていたらそのまますってんころりんと転んだのだ。哀れなことに後ろの席のかどっちょに頭をぶつけてそのまま死んでしまった。




目が覚めたとき、とんでもない場所にいたことに気づくことだろう。

ここは—氏音の知ってる学校なんかじゃない。

「え!ハゲてる!?」



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