第25章「急襲、艦橋への突入」
《鋼ノ浮城》が砲撃の嵐をかいくぐりながら高度を維持し、空中に浮かぶ絶対防衛拠点と化していた。
その中心から飛び出す影――氏治の乗る《飛竜・改》だ。
後方には信長の黒き機体《鬼焔》と、十機以上の《飛竜》小隊が追随する。
「突入地点は《黒母艦》上部の艦橋だ。ここを落とせば、あの怪物も機能を止めるはずだ!」
氏治が通信に怒号を飛ばす。敵の《カラス》部隊が迎撃に現れるが、その挙動には明確な“癖”があった。
「……パターンで動いてるな。やはり無人機か」
「無人なら制御中枢を叩けば止まる! 行け、氏治!」
信長が後方から援護射撃を放ち、《カラス》を三体まとめて撃墜した。爆風が《飛竜・改》の側面をかすめるが、氏治は怯まない。
「距離、あと300!」
だがその瞬間、敵艦橋の左右から“巨大砲”が姿を現す。
「大口径砲!? 撃たせるかよ!」
氏治はブースターを最大出力。空気を裂いて加速し、機体はほぼ垂直に敵艦の側面を駆け上がった。
ゴオオオオッ!!
砲口が光る。しかし――
ズガァァァン!!!
《鋼ノ浮城》からの狙撃――超長距離のレールガンが炸裂し、敵砲台の片方を粉砕した。
「狙撃成功! 艦橋周辺、突入口確認!」
「ナイスだ、砲兵隊!」
氏治は突入口に機体を突っ込ませる。ハッチを自動展開し、空中でスーツ姿のまま射出された。
「俺が、決める!」
敵艦の艦橋内部――冷たい鉄と管に囲まれた空間に、氏治の足が着地する。
待ち受けていたのは、家康の側近機《義将・カゲトラ》。
甲冑を思わせる人型兵器に搭乗し、刃を構えていた。
「小田氏治……貴様ごときがこの時代を変えられると思うな」
「思ってるさ。変えてやるとも、科学の力で!」
氏治のスーツのブレードが展開される。
「この時代に未来を託すために、お前はここで終わらせる!」
鋼鉄の艦橋で、激突の火花が散る!




