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苦手な方はご注意ください。

木星戦役撤退作戦

作者: 西条悠希

好きなときに、好きなだけ遊んでいただけると幸いです。

「1」

 宇宙の航路を進むおよそ五〇隻からなる大艦隊は、木星に向けて進軍していた。木星にいる敵艦隊を撃滅するべく出発したこの艦隊は、地球軍の最後の希望と言っても過言ではない。その中の一隻である宇宙巡洋艦モガミに、あなたはいた。あなたはこの艦の新米艦長だ。

この艦にいる者のほとんどは、戦場に出たこともないような若い兵士ばかりである。新米艦長や若い兵士だけでは心細いと思われるかもしれないが、そんなあなたには頼りになる補佐官がいる。マリー・ハイネス中尉である。金髪碧眼の彼女も補佐官としては新米だが、冷静に物事をてきぱきと言うので、あなたの力を最大限に活かしてくれることだろう。

 あなたはこの艦にいる、乗員全ての命を預かっている。これから行く戦場には、何があるか分からない。だが第一に考えなくてはならないのは、失敗したときの撤退路だということを、忘れてはならない。

 艦隊は綺麗に隊列を組み、予定通り進んでいた。だがそんなとき、あなたの艦にエンジントラブルが発生した。隊列からどんどん離れていくあなたの艦を見た、艦隊司令官であるオットー・フリードリヒ大将が通信を繋げてきた。あなたはエンジンにトラブルが起こったことを話す。オットー大将は、今からあなたの艦を待っている余裕はないので、後から追い付くようにと命令をする。敬礼をして通信を終えると、乗員がひそひそと話している。

「だから言ったんだ、学生なんかに整備を任せるとろくなことにならねぇって」

「まさに、動く棺桶ってか」

「おほんっ」

ひそひそと話す乗員を、咳払い一つでマリー補佐官は黙らせる。

「艦長、私はこれからエンジン修理の指揮を執りに行ってきます。修理出来次第、すぐに出発した方が良いでしょう」

あなたは黙って頷くと、マリー補佐官はブリッジを出て行った。ブリッジにいる男共は、彼女に圧倒されていた。⇒「2」






「2」

 マリー補佐官の指揮の下、ようやくエンジンが直り、あなたは艦隊に追い付くために急ぎ航路を進んでいた。

「二時の方向から、こちらに飛来する岩石を確認。っ! ダメです! このままだと、我が艦にぶつかってしまいます!」

 そう焦りながらあなたに伝えるレーダー手の声に、あなたはすぐ対応を考える。あなたは、今から減速や舵を切って間に合うのかをレーダー手に聞く。

「ダメです、間に合いません!」

 今から間に合う方法をあなたは考えていると、マリー補佐官が案を出す。

「艦長、二つ案を考えました。一つは艦の兵装を用いて、岩石を粉々に破壊することです。もう一つは艦の速力を一気に上げて、岩石が通る前に、進路を通過してしまうことです。ただこの方法は、負荷に慣れていない兵士には辛いことでしょう」

 どちらの案を採用しようか。

・艦の兵装を使い、岩石を破壊する。⇒「3」

・艦の速力を一気に上げて避ける。⇒「4」






「3」

 あなたは艦の一部兵装を使い、岩石を破壊しようとした。

「ダメです、びくともしません!」

レーダー手の回答に、このままでは弾薬が尽きてしまうと判断したあなたは、速力を一気に上げて避ける案に急遽変更した。⇒「4」






「4」

 あなたは速力を一気に上げて、岩石を避けることにした。一気にスピードを上げたことで、身体に負荷が掛かる。艦に乗り慣れている乗員は耐えられているものの、若く艦に乗り慣れていない多くの乗員はその場で気絶した。だが、岩石を避けることには成功した。⇒「5」






「5」

 岩石を避けることが出来たあなたは、乗員の回復を待ちながら艦隊の合流を急いだ。艦隊から離れて、かなりの時間が経っている。二時間もすれば、艦隊の方は木星に着くだろう。あなたが到着するころには、すでに開戦しているかもしれない。

「艦長、質問よろしいでしょうか」

マリー補佐官に、あなたは許可をする。

「このペースだと、おそらく我々が到着するころには、すでに味方艦隊は敵艦隊と戦闘を行っていると思われます。なので、そうなっていた場合の作戦内容を聞いておきたいのです」

あなたはマリー補佐官に、これからの作戦行動を伝える。どうやって開戦中の味方艦隊に合流するかを、細かく丁寧に話す。

「分かりました。では私は、この作戦を各班長たちへ伝えに行きます」

 あなたに敬礼をし、マリー補佐官はブリッジを出ていく。テキパキと仕事をこなす彼女の後ろ姿を、ブリッジにいた男共は呆然と見送った。⇒「6」






「6」

ついに、艦隊との合流ポイントまで到着したあなただったが、味方艦隊の姿はどこにもなかった。マリー補佐官は怪訝な顔をする。

「まさか……艦長――」

「一時の方角より、多数の敵艦を確認! 数……なんてことだ、およそ四〇! まっすぐこちらに近付いて来ます!」

レーダー手からその数を聞いた途端、ブリッジがざわめく。

「もう遅かったんだ」

「俺たち、もう死ぬのかな……」

室内に嫌な空気が流れる。

「私語を慎みなさい!」

そうマリー補佐官が言うと、すぐにブリッジが静かになる。

「艦長、残念ながら味方艦隊は、すでに敗れたものと断定した方がよろしいでしょう。敵艦隊は巨大です。このままでは、我々も撃沈させられてしまいます。そうなる前に、味方基地がある火星まで撤退することを提案します」

あなたもその意見に賛成する。だが、ブリッジにいる他の兵士は、納得がいかないようだ。

「味方艦隊を壊滅させた相手を目の前に、尻尾を巻いて逃げるなど、地球軍人として恥です!」

「そうです、あんな惑星移民者共に尻を向けるくらいなら、死んだ方がましだ!」

 地球人の歪んだ誇りを胸に持つ彼らに、あなたは怒りを抱いていた。だがその横で、さらに怒りを募らせているマリー補佐官がいる。

「いい加減にしなさい! 死んでしまっては、元も子もないないでしょう! 真に仇を取りたいと思うなら、その機会が来るのを待たなければいけないと、なぜあなたちは理解しないのですか!」

 怒鳴るマリー補佐官を落ち着かせ、あなたの指揮の下、火星にある味方基地まで撤退することになったのだった。⇒「7」






「7」1000km

 これからあなたの艦は、火星にある味方基地まで撤退しなければいけない。

だが、それを敵が見す見す逃すことはあり得ないだろう。敵は必ず、あなたの艦を撃沈したいと考えるはずだ。そのためには、敵のいわゆる確実射撃範囲と呼ばれる、撃てば必ず当たる射程範囲まであなたを追い込むことだろう。

今のあなたの艦と敵艦隊との距離は、一〇〇〇キロメートルあり、敵の確実射撃範囲は、半径四〇〇キロメートルだ。もし敵の確実射撃範囲内に捉えられてしまったら、いくら回避行動をとっても間に合わないだろう。なので、敵との距離が四〇〇キロメートルまで近付いてしまった場合、戦わざるを得なくなる。そうならないためにも、あなたには最善の策を取ることが求められる。あなたには優秀な補佐官が付いている。彼女もまた、力になってくれることだろう。だが忘れてはならないのは、彼女もまた人間だということだ。間違った選択をしても責めてはいけない。

 あなたの目の前には、小惑星帯が広がっている。この小惑星帯は、火星と木星の間にある、天然の砦と言っても過言ではない。人類が、巨大な艦を造るたび、この小惑星帯が邪魔をする。だが今では、この小惑星帯があるからこそ地球は守られていると言える。

そんな小惑星帯を前に、あなたは選択を迫られていた。それは敵艦隊との距離を稼ぐために、小惑星の数が多いところを進むのか、数が少ないところを進むかだ。あなたは、マリー補佐官の意見を聞くことにした。

「私は、数の少ない場所を通る方が良いと考えます。我々が乗っているこの艦は、巡洋艦クラスです。駆逐艦クラスであれば、数が多い場所を通っても何ら問題はないのでしょうが、我々の艦では大きすぎます。数の多い場所をこの艦が通れば慎重な操作を必要とし、敵艦隊との距離を近付かせてしまう危険性があるかと」

どちらを選ぼうか。

・小惑星の数が多い場所を進む。⇒「8」

・小惑星の数が少ない場所を進む。⇒「9」






「8」

あなたは小惑星の数が多い場所を選んだ。艦は慎重な操作を必要とし、一歩間違えれば、小惑星にぶつかるという危険をはらんだまま進む。その間にも敵艦隊は、数が少ない場所を通って順調にこちらへ向かって来る。

やっとの思いで小惑星帯を抜け出すころには、敵との距離も近付いていた。(-200km)⇒「10」






「9」

 あなたは小惑星の数が少ない場所を選んだ。敵艦隊もあなたの後ろを追って、小惑星帯に入って来る。すると、敵艦隊が小惑星帯に入ると同時に、大量の小惑星が宇宙風に吹かれて流れて来た。それによって、敵艦隊は停滞を余儀なくされた。

その間にあなたの艦は、敵艦隊から距離を取ることが出来た。(+200km)⇒「11」






「10」800km

 小惑星帯を抜けても、追って来る敵艦隊を見たマリー補佐官は怪訝な顔をする。

「艦長、おそらく敵艦隊はこのまま我々を追いながら、火星にある味方基地を叩くつもりではないでしょうか。小惑星帯を抜けても追って来るあたりを見ると、そうとしか考えられません。ここは、この艦の速力を活かし速やかに撤退し、火星基地に報告をすることが先決と考えます」

そうマリー補佐官があなたに伝えていると、レーダー手が慌てた様子で叫ぶ。

「後方敵艦隊から二隻、物凄いスピードで接近してくる艦あり! このままだと、三〇分後には追い付かれます」

 ブリッジがざわめくが、マリー補佐官は慌てることなく、あなたに話し掛ける。

「艦長、こうなったらいち早く迎撃する他ありません。幸いまだ敵との距離がありますから、こちらの主砲を活かした戦術を執れば、有利です。艦長、速やかな対応を」

どうしようか。

・全速力で逃げる。⇒「12」

・速やかに迎撃する。⇒「13」






「11」1200km

 小惑星帯を抜けても、追って来る敵艦隊を見たマリー補佐官は怪訝な顔をする。

「艦長、おそらく敵艦隊はこのまま我々を追いながら、火星にある味方基地を叩くつもりではないでしょうか。小惑星帯を抜けても追って来るあたりを見ると、そうとしか考えられません。ここは、この艦の速力を活かし速やかに撤退し、火星基地に報告をすることが先決と考えます」

そうマリー補佐官があなたに伝えていると、レーダー手が慌てた様子で叫ぶ。

「後方敵艦隊から二隻、物凄いスピードで接近してくる艦あり! このままだと、三〇分後には追い付かれます」

 ブリッジがざわめくが、マリー補佐官は慌てることなく、あなたに話し掛ける。

「艦長、こうなったらいち早く迎撃する他ありません。幸いまだ敵との距離がありますから、こちらの主砲を活かした戦術を執れば、有利です。艦長、速やかな対応を」

どうしようか。

・全速力で逃げる。⇒「14」

・速やかに迎撃する。⇒「15」






「12」

あなたは敵を迎撃することよりも、全速力で逃げることを選んだ。

三〇分後、ついに敵艦二隻が追い付いて来た。

「艦長、迎撃の指示を!」

そう叫ぶマリー補佐官を見て、慌てて敵艦に対して迎撃の指示をした。しかしあなたの判断は遅く、艦の腹部に敵の砲弾が命中。そのせいで複数の負傷者が出てしまった。

何とか敵艦二隻の迎撃には成功したものの、被弾したことが禍いし、敵との距離が近付いてしまう。(-200km)⇒「16」






「13」

あなたは、急速に迫って来る敵艦二隻に対して、速やかに迎撃指示を出す。主砲をメインにして、敵を攻撃する。はじめは慣れない砲撃戦に新兵は戸惑っていたが、あなたの指示は的確で、敵に近付かれる前に撃つという有利な状況から、無傷で敵艦二隻を撃沈することが出来た。(+200km)⇒「17」






「14」

あなたは敵を迎撃することよりも、全速力で逃げることを選んだ。

三〇分後、ついに敵艦二隻が追い付いて来た。

「艦長、迎撃の指示を!」

そう叫ぶマリー補佐官を見て、慌てて敵艦に対して迎撃の指示をした。しかしあなたの判断は遅く、艦の腹部に敵の砲弾が命中。そのせいで複数の負傷者が出てしまった。

何とか敵艦二隻の迎撃には成功したものの、被弾したことが禍いし、敵との距離が近付いてしまう。(-200km)⇒「17」






「15」

あなたは、急速に迫って来る敵艦二隻に対して、速やかに迎撃指示を出す。主砲をメインにして、敵を攻撃する。はじめは慣れない砲撃戦に新兵は戸惑っていたが、あなたの指示は的確で、敵に近付かれる前に撃つという有利な状況から、無傷で敵艦二隻を撃沈することが出来た。(+200km)⇒「18」






「16」600km

 あなたは敵艦二隻を撃沈し、一息吐くために食事を摂っていた。だが戦闘中であるため、食堂ではなくブリッジでだ。マリー補佐官は、食事を摂っていない。あなたはマリー補佐官に、食事を摂らないのかと聞く。

「いえ、大丈夫です。すでに食事は済ませてあります」

 彼女は、あなたの傍をほとんど離れておらず、食事をするときに出る咀嚼音などは一切聞こえなかったのに、もう食事を済ませていると言う。こんなところでも優秀さを出す彼女を見て、流石にブリッジにいるほとんどの人間が引いていた。

 そんな中、肩の力を抜いてダルそうにハンバーガーを食べていた、レーダー手の手元の計測器から警戒音が鳴る。警戒音と共に、レーダー手は姿勢を正し、あなたに伝える。

「後方敵艦隊より、多数の熱源反応確認。敵の艦艇ではありません、これは……ミサイルです! 数、およそ二〇〇!」

 それを聞いた途端、ブリッジにいた全ての人間に緊張が走った。あなたは食事をやめ、すぐに対応を考える。あなたは、二つの案を考えた。一つは、敵のミサイルが当たらないように、回避行動を執ること。もう一つは、デコイを出して、目標をかく乱させることだった。この二つの案をマリー補佐官に言い、意見を聞く。

「私はデコイを出すことを支持します。回避行動を執る案は、あまりに多いミサイルに対して、無力だと感じます。とにかく迅速な指示を」

どちらを選ぼうか。

・回避行動を執る。⇒「19」

・デコイを出す。⇒「20」






「17」1000km

 あなたは敵艦二隻を撃沈し、一息吐くために食事を摂っていた。だが戦闘中であるため、食堂ではなくブリッジでだ。マリー補佐官は、食事を摂っていない。あなたはマリー補佐官に、食事を摂らないのかと聞く。

「いえ、大丈夫です。すでに食事は済ませてあります」

 彼女は、あなたの傍をほとんど離れておらず、食事をするときに出る咀嚼音などは一切聞こえなかったのに、もう食事を済ませていると言う。こんなところでも優秀さを出す彼女を見て、流石にブリッジにいるほとんどの人間が引いていた。

 そんな中、肩の力を抜いてダルそうにハンバーガーを食べていた、レーダー手の手元の計測器から警戒音が鳴る。警戒音と共に、レーダー手は姿勢を正し、あなたに伝える。

「後方敵艦隊より、多数の熱源反応確認。敵の艦艇ではありません、これは……ミサイルです! 数、およそ二〇〇!」

 それを聞いた途端、ブリッジにいた全ての人間に緊張が走った。あなたは食事をやめ、すぐに対応を考える。あなたは、二つの案を考えた。一つは、敵のミサイルが当たらないように、回避行動を執ること。もう一つは、デコイを出して、目標をかく乱させることだった。この二つの案をマリー補佐官に言い、意見を聞く。

「私はデコイを出すことを支持します。回避行動を執る案は、あまりに多いミサイルに対して、無力だと感じます。とにかく迅速な指示を」

どちらを選ぼうか。

・回避行動を執る。⇒「21」

・デコイを出す。⇒「22」





「18」1400km

 あなたは敵艦二隻を撃沈し、一息吐くために食事を摂っていた。だが戦闘中であるため、食堂ではなくブリッジでだ。マリー補佐官は、食事を摂っていない。あなたはマリー補佐官に、食事を摂らないのかと聞く。

「いえ、大丈夫です。すでに食事は済ませてあります」

 彼女は、あなたの傍をほとんど離れておらず、食事をするときに出る咀嚼音などは一切聞こえなかったのに、もう食事を済ませていると言う。こんなところでも優秀さを出す彼女を見て、流石にブリッジにいるほとんどの人間が引いていた。

 そんな中、肩の力を抜いてダルそうにハンバーガーを食べていた、レーダー手の手元の計測器から警戒音が鳴る。警戒音と共に、レーダー手は姿勢を正し、あなたに伝える。

「後方敵艦隊より、多数の熱源反応確認。敵の艦艇ではありません、これは……ミサイルです! 数、およそ二〇〇!」

 それを聞いた途端、ブリッジにいた全ての人間に緊張が走った。あなたは食事をやめ、すぐに対応を考える。あなたは、二つの案を考えた。一つは、敵のミサイルが当たらないように、回避行動を執ること。もう一つは、デコイを出して、目標をかく乱させることだった。この二つの案をマリー補佐官に言い、意見を聞く。

「私はデコイを出すことを支持します。回避行動を執る案は、あまりに多いミサイルに対して、無力だと感じます。とにかく迅速な指示を」

どちらを選ぼうか。

・回避行動を執る。⇒「23」

・デコイを出す。⇒「24」






「19」

あなたは必死に回避行動をとり、ミサイルを避ける。だが、多すぎるミサイルに回避行動は意味を成さず、艦尾にミサイルが命中した。一発のミサイルが命中すると、艦の速力はガクンと落ち、次々とミサイルが命中していった。

何とかあなたの艦は持ちこたえたものの、敵との距離が近付いてしまった。(-200km)

これによりあなたの艦は、敵艦隊との距離が四〇〇キロメートルのところまで近付いてしまった。⇒「52」






「20」

あなたは、後方に大量のデコイを展開させた。それにより敵のミサイルは目標を見失い、あなたの艦に命中することはなかった。(+200km)⇒「25」






「21」

あなたは必死に回避行動をとり、ミサイルを避ける。だが、多すぎるミサイルに回避行動は意味を成さず、艦尾にミサイルが命中した。一発のミサイルが命中すると、艦の速力はガクンと落ち、次々とミサイルが命中していった。

何とかあなたの艦は持ちこたえたものの、敵との距離が近付いてしまった。(-200km)⇒「25」






「22」

あなたは、後方に大量のデコイを展開させた。それにより敵のミサイルは目標を見失い、あなたの艦に命中することはなかった。(+200km)⇒「26」






「23」

あなたは必死に回避行動をとり、ミサイルを避ける。だが、多すぎるミサイルに回避行動は意味を成さず、艦尾にミサイルが命中した。一発のミサイルが命中すると、艦の速力はガクンと落ち、次々とミサイルが命中していった。

何とかあなたの艦は持ちこたえたものの、敵との距離が近付いてしまった。(-200km)⇒「26」






「24」

あなたは、後方に大量のデコイを展開させた。それにより敵のミサイルは目標を見失い、あなたの艦に命中することはなかった。(+200km)⇒「27」






「25」800km

 色々なことがあったものの、もうすぐ火星の地球軍の防衛圏にたどり着くあなたの艦には、一人不満を抱える兵士がいた。そんな兵士が、あなたのいるブリッジに入って来る。

「ハヤト少佐、入ります」

「ハヤト少佐、何をしているのですか! 今は戦闘中です、早く戻ってください!」

 マリー補佐官は焦るように言う。そんなマリー補佐官を、まぁまぁと落ち着かせ、ハヤト少佐はあなたに話し掛ける。ハヤト・カスカベ少佐はこの艦の中で唯一あなたと同年代で、この艦の艦載機のパイロットである。黒髪で体格の良い彼とあなたは、兵科は違うものの、昔からの友人である。最近彼は結婚して、もうすぐ子供も産まれるそうだ。そんなハヤト少佐が、不機嫌な顔で話しかけて来る。

「俺はいつになったら、敵と交戦出来るのでありますか、艦長殿」

 その問いに、マリー補佐官がキレた。

「少佐は分かっておいでですか。この作戦は撤退作戦です。敵と交戦することは、極力避けるべきなんです」

「それは承知している、マリー中尉。だがな、敵の艦艇が近付いたときに、なぜ俺を出さなかったんだ。あそここそ、俺の出番だったはずだ」

「あれは艦載機を出して敵艦を攻撃するより、こちらの主砲を活かした迎撃が最適でした。逆に艦載機を出していれば、こちらの主砲が少佐に当たっていたかもしれないんですよ」

「そんなヘマはしないさ。何でもっと俺を信用してくれないんだ。お前は俺の友人だろう?俺をもっと頼ってくれてもいいんじゃないか」

「そんな個人的な意見を持ち込まないで下さい。艦長からも言ってやってください」

 困った顔をするマリー補佐官に新鮮さを覚えつつ、あなたは彼女の味方をするべく口を開く。あなたはマリー補佐官の言ったことを肯定し、個人的なことも述べる。それは、妻子を持つ身になったハヤト少佐を、無理に危険な戦場へは行かせたくないということだった。それを聞いたハヤト少佐は、もっと不機嫌な顔をする。

「そういう心配をされるのは悪い気はしないが、それでこの艦が落とされるようなことが起こったら、元も子もないだろう。俺はこの艦を守る艦載機のパイロットなんだから、もっと頼ってくれ」

「しかし――」

 そう三人で言い争いをしていると、レーダー手が三人の話を遮る。

「後方敵艦隊から、多数の戦闘機らしき反応を確認! 数、およそ二〇機!」

これを聞いた途端、ハヤト少佐の顔が明るくなる。

「今回こそ、俺の出番だな。ハヤト少佐、艦載機に搭乗し、敵戦闘機の撃滅に向かいます」

綺麗な敬礼をして、ハヤト少佐は出て行った。マリー補佐官はまだ不満なのか、ムスッとした顔をしている。

「艦長、こちらも対空砲を使いましょう」

 これに対してあなたは、対空砲を使えばハヤト少佐の艦載機に当たるのではと言うと、マリー補佐官がピシャリと言う。

「あそこまで少佐が戦闘機の腕に自信を持っていらっしゃるんだったら、対空砲を使おうが、きっと避けますよ」

「うわー、うちの補佐官様はお怒りのようだ」

「あー怖い怖い」

 ひそひそと話していたブリッジの男共に、マリー補佐官は厳しい視線を送る。そんな中、ブリッジが戦闘態勢に入って三分後、ハヤト少佐の乗る艦載機が発艦した。

「しっかりと戦果を挙げて来るから、よく見ておけよ」

 そう言ってハヤト少佐率いる小隊は、勢いよく出ていった。あなたはこれと同時に、対空砲の準備をする。

一〇分後、敵戦闘機と会敵した。戦闘は、新兵ばかりの対空砲では役に立たず、ほとんどの戦闘機をハヤト少佐が撃墜した。だがこのときにも、味方同士の事故が起こっていた。ハヤト少佐はブリッジで豪語していた実力を遺憾なく発揮し、味方の対空砲の射線を上手くかわしていた。しかしハヤト少佐率いる小隊員のほとんどは新人で、味方の対空砲の射線と被り、少なくとも二機が同士討ちで戦死した。だがそんなことも分からないほとんどの兵士は、敵戦闘機を撃墜したという高揚感と、ハヤト少佐の偉業を憧れの目で見ていた。それはマリー補佐官も例外ではなく、ハヤト少佐の戦いを見て、思わずポカンと口を開けて見入っていた。

 そして気が付けば、残る敵戦闘機は一機だけになった。ハヤト少佐の艦載機は弾切れで、敵の背後でけん制してくれているものの、対空砲がなかなか当たらない。生き残った他の小隊員は、すでに補給のため艦内に収納されていた。と、敵も弾が無くなったのか、挙動がおかしくなる。それに眉をひそめたハヤト少佐は、ブリッジに通信を繋げる。

「艦長、もしかしたら敵戦闘機の野郎、特攻するつもりなのかもしれん!」

 それを聞いたブリッジの全員が焦り出す。マリー補佐官は、落ち着くように命令するが、敵戦闘機が守りを考えずにブリッジ方向へ進路をとったことで、どんどん酷くなっていく。あなたも何とかしようとするが、ハヤト少佐に邪魔されつつも、ニアミスを繰り返す敵戦闘機を前に鎮まることはなかった。対空砲の兵士たちは、必死に敵戦闘機に対して撃っているが、全く当たらない。

そんなとき、ハヤト少佐がまた通信を繋げてきた。

「艦長、このままだと敵戦闘機は、ブリッジに特攻するかもしれない! 俺はこれから敵戦闘機に対して、体当たりを行いたいと思う。許可を!」

それを聞いたマリー補佐官が、必死の形相でそれを止める。

「ダメです! そんなこと、認められません! 艦長、そうですよね」

 あなたの言葉を遮るように、ハヤト少佐が喋り出す。

「このままだと、敵の特攻が成功しちまうことくらい分かっているんだろう」

「ダメです! 艦長、少佐を止めて下さい! あの人を死なせないで下さい!」

 マリー補佐官はかなり取り乱し、ハヤト少佐の体当たり攻撃を止めさせるよう強くあなたに言う。

どうしようか。

・ハヤト少佐の体当たり攻撃を止める。⇒「28」

・ハヤト少佐の体当たり攻撃を許可する。⇒「29」






「26」1200km

 色々なことがあったものの、もうすぐ火星の地球軍の防衛圏にたどり着くあなたの艦には、一人不満を抱える兵士がいた。そんな兵士が、あなたのいるブリッジに入って来る。

「ハヤト少佐、入ります」

「ハヤト少佐、何をしているのですか! 今は戦闘中です、早く戻ってください!」

 マリー補佐官は焦るように言う。そんなマリー補佐官を、まぁまぁと落ち着かせ、ハヤト少佐はあなたに話し掛ける。ハヤト・カスカベ少佐はこの艦の中で唯一あなたと同年代で、この艦の艦載機のパイロットである。黒髪で体格の良い彼とあなたは、兵科は違うものの、昔からの友人である。最近彼は結婚して、もうすぐ子供も産まれるそうだ。そんなハヤト少佐が、不機嫌な顔で話しかけて来る。

「俺はいつになったら、敵と交戦出来るのでありますか、艦長殿」

 その問いに、マリー補佐官がキレた。

「少佐は分かっておいでですか。この作戦は撤退作戦です。敵と交戦することは、極力避けるべきなんです」

「それは承知している、マリー中尉。だがな、敵の艦艇が近付いたときに、なぜ俺を出さなかったんだ。あそここそ、俺の出番だったはずだ」

「あれは艦載機を出して敵艦を攻撃するより、こちらの主砲を活かした迎撃が最適でした。逆に艦載機を出していれば、こちらの主砲が少佐に当たっていたかもしれないんですよ」

「そんなヘマはしないさ。何でもっと俺を信用してくれないんだ。お前は俺の友人だろう?俺をもっと頼ってくれてもいいんじゃないか」

「そんな個人的な意見を持ち込まないで下さい。艦長からも言ってやってください」

 困った顔をするマリー補佐官に新鮮さを覚えつつ、あなたは彼女の味方をするべく口を開く。あなたはマリー補佐官の言ったことを肯定し、個人的なことも述べる。それは、妻子を持つ身になったハヤト少佐を、無理に危険な戦場へは行かせたくないということだった。それを聞いたハヤト少佐は、もっと不機嫌な顔をする。

「そういう心配をされるのは悪い気はしないが、それでこの艦が落とされるようなことが起こったら、元も子もないだろう。俺はこの艦を守る艦載機のパイロットなんだから、もっと頼ってくれ」

「しかし――」

 そう三人で言い争いをしていると、レーダー手が三人の話を遮る。

「後方敵艦隊から、多数の戦闘機らしき反応を確認! 数、およそ二〇機!」

これを聞いた途端、ハヤト少佐の顔が明るくなる。

「今回こそ、俺の出番だな。ハヤト少佐、艦載機に搭乗し、敵戦闘機の撃滅に向かいます」

綺麗な敬礼をして、ハヤト少佐は出て行った。マリー補佐官はまだ不満なのか、ムスッとした顔をしている。

「艦長、こちらも対空砲を使いましょう」

 これに対してあなたは、対空砲を使えばハヤト少佐の艦載機に当たるのではと言うと、マリー補佐官がピシャリと言う。

「あそこまで少佐が戦闘機の腕に自信を持っていらっしゃるんだったら、対空砲を使おうが、きっと避けますよ」

「うわー、うちの補佐官様はお怒りのようだ」

「あー怖い怖い」

 ひそひそと話していたブリッジの男共に、マリー補佐官は厳しい視線を送る。そんな中、ブリッジが戦闘態勢に入って三分後、ハヤト少佐の乗る艦載機が発艦した。

「しっかりと戦果を挙げて来るから、よく見ておけよ」

 そう言ってハヤト少佐率いる小隊は、勢いよく出ていった。あなたはこれと同時に、対空砲の準備をする。

一〇分後、敵戦闘機と会敵した。戦闘は、新兵ばかりの対空砲では役に立たず、ほとんどの戦闘機をハヤト少佐が撃墜した。だがこのときにも、味方同士の事故が起こっていた。ハヤト少佐はブリッジで豪語していた実力を遺憾なく発揮し、味方の対空砲の射線を上手くかわしていた。しかしハヤト少佐率いる小隊員のほとんどは新人で、味方の対空砲の射線と被り、少なくとも二機が同士討ちで戦死した。だがそんなことも分からないほとんどの兵士は、敵戦闘機を撃墜したという高揚感と、ハヤト少佐の偉業を憧れの目で見ていた。それはマリー補佐官も例外ではなく、ハヤト少佐の戦いを見て、思わずポカンと口を開けて見入っていた。

 そして気が付けば、残る敵戦闘機は一機だけになった。ハヤト少佐の艦載機は弾切れで、敵の背後でけん制してくれているものの、対空砲がなかなか当たらない。生き残った他の小隊員は、すでに補給のため艦内に収納されていた。と、敵も弾が無くなったのか、挙動がおかしくなる。それに眉をひそめたハヤト少佐は、ブリッジに通信を繋げる。

「艦長、もしかしたら敵戦闘機の野郎、特攻するつもりなのかもしれん!」

 それを聞いたブリッジの全員が焦り出す。マリー補佐官は、落ち着くように命令するが、敵戦闘機が守りを考えずにブリッジ方向へ進路をとったことで、どんどん酷くなっていく。あなたも何とかしようとするが、ハヤト少佐に邪魔されつつも、ニアミスを繰り返す敵戦闘機を前に鎮まることはなかった。対空砲の兵士たちは、必死に敵戦闘機に対して撃っているが、全く当たらない。

そんなとき、ハヤト少佐がまた通信を繋げてきた。

「艦長、このままだと敵戦闘機は、ブリッジに特攻するかもしれない! 俺はこれから敵戦闘機に対して、体当たりを行いたいと思う。許可を!」

それを聞いたマリー補佐官が、必死の形相でそれを止める。

「ダメです! そんなこと、認められません! 艦長、そうですよね」

 あなたの言葉を遮るように、ハヤト少佐が喋り出す。

「このままだと、敵の特攻が成功しちまうことくらい分かっているんだろう」

「ダメです! 艦長、少佐を止めて下さい! あの人を死なせないで下さい!」

 マリー補佐官はかなり取り乱し、ハヤト少佐の体当たり攻撃を止めさせるよう強くあなたに言う。

どうしようか。

・ハヤト少佐の体当たり攻撃を止める。⇒「30」

・ハヤト少佐の体当たり攻撃を許可する。⇒「31」






「27」1600km

 色々なことがあったものの、もうすぐ火星の地球軍の防衛圏にたどり着くあなたの艦には、一人不満を抱える兵士がいた。そんな兵士が、あなたのいるブリッジに入って来る。

「ハヤト少佐、入ります」

「ハヤト少佐、何をしているのですか! 今は戦闘中です、早く戻ってください!」

 マリー補佐官は焦るように言う。そんなマリー補佐官を、まぁまぁと落ち着かせ、ハヤト少佐はあなたに話し掛ける。ハヤト・カスカベ少佐はこの艦の中で唯一あなたと同年代で、この艦の艦載機のパイロットである。黒髪で体格の良い彼とあなたは、兵科は違うものの、昔からの友人である。最近彼は結婚して、もうすぐ子供も産まれるそうだ。そんなハヤト少佐が、不機嫌な顔で話しかけて来る。

「俺はいつになったら、敵と交戦出来るのでありますか、艦長殿」

 その問いに、マリー補佐官がキレた。

「少佐は分かっておいでですか。この作戦は撤退作戦です。敵と交戦することは、極力避けるべきなんです」

「それは承知している、マリー中尉。だがな、敵の艦艇が近付いたときに、なぜ俺を出さなかったんだ。あそここそ、俺の出番だったはずだ」

「あれは艦載機を出して敵艦を攻撃するより、こちらの主砲を活かした迎撃が最適でした。逆に艦載機を出していれば、こちらの主砲が少佐に当たっていたかもしれないんですよ」

「そんなヘマはしないさ。何でもっと俺を信用してくれないんだ。お前は俺の友人だろう?俺をもっと頼ってくれてもいいんじゃないか」

「そんな個人的な意見を持ち込まないで下さい。艦長からも言ってやってください」

 困った顔をするマリー補佐官に新鮮さを覚えつつ、あなたは彼女の味方をするべく口を開く。あなたはマリー補佐官の言ったことを肯定し、個人的なことも述べる。それは、妻子を持つ身になったハヤト少佐を、無理に危険な戦場へは行かせたくないということだった。それを聞いたハヤト少佐は、もっと不機嫌な顔をする。

「そういう心配をされるのは悪い気はしないが、それでこの艦が落とされるようなことが起こったら、元も子もないだろう。俺はこの艦を守る艦載機のパイロットなんだから、もっと頼ってくれ」

「しかし――」

 そう三人で言い争いをしていると、レーダー手が三人の話を遮る。

「後方敵艦隊から、多数の戦闘機らしき反応を確認! 数、およそ二〇機!」

これを聞いた途端、ハヤト少佐の顔が明るくなる。

「今回こそ、俺の出番だな。ハヤト少佐、艦載機に搭乗し、敵戦闘機の撃滅に向かいます」

綺麗な敬礼をして、ハヤト少佐は出て行った。マリー補佐官はまだ不満なのか、ムスッとした顔をしている。

「艦長、こちらも対空砲を使いましょう」

 これに対してあなたは、対空砲を使えばハヤト少佐の艦載機に当たるのではと言うと、マリー補佐官がピシャリと言う。

「あそこまで少佐が戦闘機の腕に自信を持っていらっしゃるんだったら、対空砲を使おうが、きっと避けますよ」

「うわー、うちの補佐官様はお怒りのようだ」

「あー怖い怖い」

 ひそひそと話していたブリッジの男共に、マリー補佐官は厳しい視線を送る。そんな中、ブリッジが戦闘態勢に入って三分後、ハヤト少佐の乗る艦載機が発艦した。

「しっかりと戦果を挙げて来るから、よく見ておけよ」

 そう言ってハヤト少佐率いる小隊は、勢いよく出ていった。あなたはこれと同時に、対空砲の準備をする。

一〇分後、敵戦闘機と会敵した。戦闘は、新兵ばかりの対空砲では役に立たず、ほとんどの戦闘機をハヤト少佐が撃墜した。だがこのときにも、味方同士の事故が起こっていた。ハヤト少佐はブリッジで豪語していた実力を遺憾なく発揮し、味方の対空砲の射線を上手くかわしていた。しかしハヤト少佐率いる小隊員のほとんどは新人で、味方の対空砲の射線と被り、少なくとも二機が同士討ちで戦死した。だがそんなことも分からないほとんどの兵士は、敵戦闘機を撃墜したという高揚感と、ハヤト少佐の偉業を憧れの目で見ていた。それはマリー補佐官も例外ではなく、ハヤト少佐の戦いを見て、思わずポカンと口を開けて見入っていた。

 そして気が付けば、残る敵戦闘機は一機だけになった。ハヤト少佐の艦載機は弾切れで、敵の背後でけん制してくれているものの、対空砲がなかなか当たらない。生き残った他の小隊員は、すでに補給のため艦内に収納されていた。と、敵も弾が無くなったのか、挙動がおかしくなる。それに眉をひそめたハヤト少佐は、ブリッジに通信を繋げる。

「艦長、もしかしたら敵戦闘機の野郎、特攻するつもりなのかもしれん!」

 それを聞いたブリッジの全員が焦り出す。マリー補佐官は、落ち着くように命令するが、敵戦闘機が守りを考えずにブリッジ方向へ進路をとったことで、どんどん酷くなっていく。あなたも何とかしようとするが、ハヤト少佐に邪魔されつつも、ニアミスを繰り返す敵戦闘機を前に鎮まることはなかった。対空砲の兵士たちは、必死に敵戦闘機に対して撃っているが、全く当たらない。

そんなとき、ハヤト少佐がまた通信を繋げてきた。

「艦長、このままだと敵戦闘機は、ブリッジに特攻するかもしれない! 俺はこれから敵戦闘機に対して、体当たりを行いたいと思う。許可を!」

それを聞いたマリー補佐官が、必死の形相でそれを止める。

「ダメです! そんなこと、認められません! 艦長、そうですよね」

 あなたの言葉を遮るように、ハヤト少佐が喋り出す。

「このままだと、敵の特攻が成功しちまうことくらい分かっているんだろう」

「ダメです! 艦長、少佐を止めて下さい! あの人を死なせないで下さい!」

 マリー補佐官はかなり取り乱し、ハヤト少佐の体当たり攻撃を止めさせるよう強くあなたに言う。

どうしようか。

・ハヤト少佐の体当たり攻撃を止める。⇒「32」

・ハヤト少佐の体当たり攻撃を許可する。⇒「33」






「28」

 あなたは艦長権限で、ハヤト少佐の体当たり攻撃を止めるように命令した。

それに不満そうな顔を見せるハヤト少佐だったが、あなたの命令に従った。そして、残された敵戦闘機はハヤト少佐が言ったように、特攻を仕掛けて来た。対空砲で何とか撃墜させようとする新兵たちだが、目の前に迫って来る戦闘機に怯えて、上手く撃てないでいた。そうしている間に、対空砲の死角となる下部に、敵戦闘機が回り込む。あなたはすぐに艦を傾けて、対空砲を撃てるようにしようとしたが、遅かった。敵戦闘機の特攻は成功し、艦を下から押し上げるような衝撃が、艦全体に走る。そして、敵戦闘機が当たった部分には穴が開き、かなりの乗員が宇宙に投げ出されてしまった。

それを艦載機の中から、見下ろすように見ていたハヤト少佐は、絶望に打ちひしがれた顔をしていた。だがすぐに通信を開いて、あなたや乗員が無事かどうかを確認する。

「こちらハヤト少佐! 誰か、返事をしてくれ! おい!」

 ザーという雑音だけが、ハヤト少佐の耳に伝わる。ハヤト少佐は、涙を流した。親友だったあなたを失ったと、彼の頭の中は怒りと憎しみに支配された。

「くそぉぉぉ!!」

 ハヤト少佐は、怒りのままに敵艦隊の方へと自機を向けた。

 あなたの艦は大打撃を受け、かなりの死傷者が出ていた。敵戦闘機は狙っていたブリッジから少し離れたところに突っ込んだため、ブリッジにいる者は全員無事で、怪我を負った者もいるが死者はいなかった。

あなたはすぐに、艦内の状況を報告するように指示を出す。そんな中、頭を押さえながらレーダーを見たレーダー手が、顔面蒼白で絶望的なことを言う。

「ハヤト少佐が乗る艦載機が、敵艦隊に向かっています!」

 それを聞いたあなたとマリー補佐官は、すぐ彼を止めるように通信をするが、ノイズが酷く繋がらない。

そして敵艦隊の前方あたりで、ハヤト少佐の艦載機がレーダーから消失した。

それを見たマリー補佐官は、気を失ってしまった。あなたはすぐに彼女を医務室に連れて行かせる。その後すぐ、あなたはハヤト少佐を戦死と決定した。このときのあなたは、他の者を心配させないために、顔色一つ変えなかった。だが、握っていた拳は震えていた。

 こうしてあなたは、一人の友人を失った。あまりにも大きな損失に、心が張り裂けそうになる。だが、心を痛めている余裕などないのだ。敵艦隊は刻一刻と迫って来ている。あなたに残された選択は少ない。だがそれでも、諦めないことを祈っている。(-400km)

これによりあなたの艦は、敵艦隊との距離が四〇〇キロメートルのところまで近付いてしまった。⇒「52」






「29」

あなたは、ハヤト少佐の体当たり攻撃を許可した。それに対してマリー補佐官は猛反発した。だが一度決まった命令を覆すのは、ほぼ不可能だった。

マリー補佐官は、あなたのハヤト少佐に対するあまりの仕打ちに、涙を流して泣いた。そんなマリー補佐官を見て、ハヤト少佐も、画面越しに申し訳なさそうな顔をする。

「なぁ艦長、これから産まれてくる俺の子供にさ、名前を付けてくれないか。友人としての、最後の頼みだ」

 その言葉を聞いて、あなたは深く帽子をかぶって頷く。それを見届けた、ハヤト少佐との通信が切れた。

 その後、敵戦闘機が艦の対空砲の死角となる、下部に入り急旋回して特攻して来た。それに対応するために、あなたは艦を傾けるが間に合わない。特攻が成功するかと思われたが、ハヤト少佐が乗る艦載機が、敵戦闘機に体当たりした。ハヤト少佐の体当たり攻撃は成功したものの、艦に近すぎたために、爆風に巻き込まれた。その影響で、艦内に地震のような震えが走った。それと同時に爆風をもろに受けた部分は、熱と爆風で凹み、一時艦内の機能が停止した。

 ブリッジに負傷者はいるものの、全員無事であった。あなたはすぐに、ハヤト少佐の安否を確かめる。だがレーダー手から返ってきた答えは、「反応なし」だった。これを聞いたマリー補佐官は気絶した。すぐに彼女を医務室へと運ばせ、ハヤト少佐を戦死と決定した。

こうしてあなたは、一人の友人を失った。あまりにも大きな損失に、心が張り裂けそうになる。だが、心を痛めている余裕などないのだ。敵艦隊は刻一刻と迫って来ている。あなたに残された選択肢は少ない。だがそれでも、基地への帰還を諦めるわけにはいかなかった。(-200km)⇒「34」






「30」

 あなたは艦長権限で、ハヤト少佐の体当たり攻撃を止めるように命令した。

それに不満そうな顔を見せるハヤト少佐だったが、あなたの命令に従った。そして、残された敵戦闘機はハヤト少佐が言ったように、特攻を仕掛けて来た。対空砲で何とか撃墜させようとする新兵たちだが、目の前に迫って来る戦闘機に怯えて、上手く撃てないでいた。そうしている間に、対空砲の死角となる下部に、敵戦闘機が回り込む。あなたはすぐに艦を傾けて、対空砲を撃てるようにしようとしたが、遅かった。敵戦闘機の特攻は成功し、艦を下から押し上げるような衝撃が、艦全体に走る。そして、敵戦闘機が当たった部分には穴が開き、かなりの乗員が宇宙に投げ出されてしまった。

それを艦載機の中から、見下ろすように見ていたハヤト少佐は、絶望に打ちひしがれた顔をしていた。だがすぐに通信を開いて、あなたや乗員が無事かどうかを確認する。

「こちらハヤト少佐! 誰か、返事をしてくれ! おい!」

 ザーという雑音だけが、ハヤト少佐の耳に伝わる。ハヤト少佐は、涙を流した。親友だったあなたを失ったと、彼の頭の中は怒りと憎しみに支配された。

「くそぉぉぉ!!」

 ハヤト少佐は、怒りのままに敵艦隊の方へと自機を向けた。

 あなたの艦は大打撃を受け、かなりの死傷者が出ていた。敵戦闘機は狙っていたブリッジから少し離れたところに突っ込んだため、ブリッジにいる者は全員無事で、怪我を負った者もいるが死者はいなかった。

あなたはすぐに、艦内の状況を報告するように指示を出す。そんな中、頭を押さえながらレーダーを見たレーダー手が、顔面蒼白で絶望的なことを言う。

「ハヤト少佐が乗る艦載機が、敵艦隊に向かっています!」

 それを聞いたあなたとマリー補佐官は、すぐ彼を止めるように通信をするが、ノイズが酷く繋がらない。

そして敵艦隊の前方あたりで、ハヤト少佐の艦載機がレーダーから消失した。

それを見たマリー補佐官は、気を失ってしまった。あなたはすぐに彼女を医務室に連れて行かせる。その後すぐ、あなたはハヤト少佐を戦死と決定した。このときのあなたは、他の者を心配させないために、顔色一つ変えなかった。だが、握っていた拳は震えていた。

 こうしてあなたは、一人の友人を失った。あまりにも大きな損失に、心が張り裂けそうになる。だが、心を痛めている余裕などないのだ。敵艦隊は刻一刻と迫って来ている。あなたに残された選択は少ない。だがそれでも、諦めないことを祈っている。(-400km)

⇒「35」






「31」

あなたは、ハヤト少佐の体当たり攻撃を許可した。それに対してマリー補佐官は猛反発した。だが一度決まった命令を覆すのは、ほぼ不可能だった。

マリー補佐官は、あなたのハヤト少佐に対するあまりの仕打ちに、涙を流して泣いた。そんなマリー補佐官を見て、ハヤト少佐も、画面越しに申し訳なさそうな顔をする。

「なぁ艦長、これから産まれてくる俺の子供にさ、名前を付けてくれないか。友人としての、最後の頼みだ」

 その言葉を聞いて、あなたは深く帽子をかぶって頷く。それを見届けた、ハヤト少佐との通信が切れた。

 その後、敵戦闘機が艦の対空砲の死角となる、下部に入り急旋回して特攻して来た。それに対応するために、あなたは艦を傾けるが間に合わない。特攻が成功するかと思われたが、ハヤト少佐が乗る艦載機が、敵戦闘機に体当たりした。ハヤト少佐の体当たり攻撃は成功したものの、艦に近すぎたために、爆風に巻き込まれた。その影響で、艦内に地震のような震えが走った。それと同時に爆風をもろに受けた部分は、熱と爆風で凹み、一時艦内の機能が停止した。

 ブリッジに負傷者はいるものの、全員無事であった。あなたはすぐに、ハヤト少佐の安否を確かめる。だがレーダー手から返ってきた答えは、「反応なし」だった。これを聞いたマリー補佐官は気絶した。すぐに彼女を医務室へと運ばせ、ハヤト少佐を戦死と決定した。

こうしてあなたは、一人の友人を失った。あまりにも大きな損失に、心が張り裂けそうになる。だが、心を痛めている余裕などないのだ。敵艦隊は刻一刻と迫って来ている。あなたに残された選択肢は少ない。だがそれでも、基地への帰還を諦めるわけにはいかなかった。(-200km)⇒「36」






「32」

 あなたは艦長権限で、ハヤト少佐の体当たり攻撃を止めるように命令した。

それに不満そうな顔を見せるハヤト少佐だったが、あなたの命令に従った。そして、残された敵戦闘機はハヤト少佐が言ったように、特攻を仕掛けて来た。対空砲で何とか撃墜させようとする新兵たちだが、目の前に迫って来る戦闘機に怯えて、上手く撃てないでいた。そうしている間に、対空砲の死角となる下部に、敵戦闘機が回り込む。あなたはすぐに艦を傾けて、対空砲を撃てるようにしようとしたが、遅かった。敵戦闘機の特攻は成功し、艦を下から押し上げるような衝撃が、艦全体に走る。そして、敵戦闘機が当たった部分には穴が開き、かなりの乗員が宇宙に投げ出されてしまった。

それを艦載機の中から、見下ろすように見ていたハヤト少佐は、絶望に打ちひしがれた顔をしていた。だがすぐに通信を開いて、あなたや乗員が無事かどうかを確認する。

「こちらハヤト少佐! 誰か、返事をしてくれ! おい!」

 ザーという雑音だけが、ハヤト少佐の耳に伝わる。ハヤト少佐は、涙を流した。親友だったあなたを失ったと、彼の頭の中は怒りと憎しみに支配された。

「くそぉぉぉ!!」

 ハヤト少佐は、怒りのままに敵艦隊の方へと自機を向けた。

 あなたの艦は大打撃を受け、かなりの死傷者が出ていた。敵戦闘機は狙っていたブリッジから少し離れたところに突っ込んだため、ブリッジにいる者は全員無事で、怪我を負った者もいるが死者はいなかった。

あなたはすぐに、艦内の状況を報告するように指示を出す。そんな中、頭を押さえながらレーダーを見たレーダー手が、顔面蒼白で絶望的なことを言う。

「ハヤト少佐が乗る艦載機が、敵艦隊に向かっています!」

 それを聞いたあなたとマリー補佐官は、すぐ彼を止めるように通信をするが、ノイズが酷く繋がらない。

そして敵艦隊の前方あたりで、ハヤト少佐の艦載機がレーダーから消失した。

それを見たマリー補佐官は、気を失ってしまった。あなたはすぐに彼女を医務室に連れて行かせる。その後すぐ、あなたはハヤト少佐を戦死と決定した。このときのあなたは、他の者を心配させないために、顔色一つ変えなかった。だが、握っていた拳は震えていた。

 こうしてあなたは、一人の友人を失った。あまりにも大きな損失に、心が張り裂けそうになる。だが、心を痛めている余裕などないのだ。敵艦隊は刻一刻と迫って来ている。あなたに残された選択は少ない。だがそれでも、諦めないことを祈っている。(-400km)

⇒「37」






「33」

あなたは、ハヤト少佐の体当たり攻撃を許可した。それに対してマリー補佐官は猛反発した。だが一度決まった命令を覆すのは、ほぼ不可能だった。

マリー補佐官は、あなたのハヤト少佐に対するあまりの仕打ちに、涙を流して泣いた。そんなマリー補佐官を見て、ハヤト少佐も、画面越しに申し訳なさそうな顔をする。

「なぁ艦長、これから産まれてくる俺の子供にさ、名前を付けてくれないか。友人としての、最後の頼みだ」

 その言葉を聞いて、あなたは深く帽子をかぶって頷く。それを見届けた、ハヤト少佐との通信が切れた。

 その後、敵戦闘機が艦の対空砲の死角となる、下部に入り急旋回して特攻して来た。それに対応するために、あなたは艦を傾けるが間に合わない。特攻が成功するかと思われたが、ハヤト少佐が乗る艦載機が、敵戦闘機に体当たりした。ハヤト少佐の体当たり攻撃は成功したものの、艦に近すぎたために、爆風に巻き込まれた。その影響で、艦内に地震のような震えが走った。それと同時に爆風をもろに受けた部分は、熱と爆風で凹み、一時艦内の機能が停止した。

 ブリッジに負傷者はいるものの、全員無事であった。あなたはすぐに、ハヤト少佐の安否を確かめる。だがレーダー手から返ってきた答えは、「反応なし」だった。これを聞いたマリー補佐官は気絶した。すぐに彼女を医務室へと運ばせ、ハヤト少佐を戦死と決定した。

こうしてあなたは、一人の友人を失った。あまりにも大きな損失に、心が張り裂けそうになる。だが、心を痛めている余裕などないのだ。敵艦隊は刻一刻と迫って来ている。あなたに残された選択肢は少ない。だがそれでも、基地への帰還を諦めるわけにはいかなかった。(-200km)⇒「38」






「34」600km

先ほどの襲撃の後始末を終え、少しだが時間が出来たあなたは、気絶したマリー補佐官を見舞いに医務室へ来ていた。白い壁に白いベッドが置かれた部屋で、大勢の負傷者の中に、彼女はいた。あなたマリー補佐官に身体の具合を聞く。

「今は大丈夫です。ただ少し、取り乱してしまっただけです」

そう言う彼女に、あなたはハヤト少佐のことを謝罪した。ハヤト少佐を救えなかった自分の不甲斐なさに、吐き出せない怒りをどうしていいのか分からず、ただただ彼女に対して謝った。

「顔を上げて下さい艦長。私より、艦長の方が辛いのは分かっているんです。私がもっと艦長をサポートできていれば、こんなことにはならなかったんです。なのに、私は……」

 そうポツリポツリと呟く彼女に、あなたは返す言葉が見つからなかった。二人の間に静寂が生まれつつあったとき、艦内の放送が鳴る。

「艦長、至急ブリッジにお戻り下さい。繰り返します、――」

その放送を聞いたあなたは、すぐにブリッジへと向かう。

「艦長、私も――」

 そう言って医務室を出ようとしたマリー補佐官を、白衣を着た老人の軍医が止める。あなたはマリー補佐官に心配しないように言う。マリー補佐官は不安そうな顔をするが、最後は従ってくれた。

 あなたは急いでブリッジに戻り、状況説明を促した。それにレーダー手が応える。

「およそ三分前、敵艦が我が艦に向かって、砲撃をして来ました」

それを聞いたあなたは、すぐ回避行動をとるように指示した。あなたはもう、無駄な死傷者を出さないために、必死だった。

だがその焦りが招いたのか、艦の腹部に敵の弾が直撃した! そして不幸にも、この砲撃によってエンジンから火が出てしまった。このままでは、エンジンが爆発し、艦が沈んでしまう。

あなたは必死に考え、二つの案を出した。一つは、艦の火を急いで消すことだ。そしてもう一つは、この艦を捨てて、総員を退艦させることだ。あまり時間はない。このままでは、多くの乗員が死ぬことになる。

 どちらを選ぼうか。

・消火活動を行う。⇒「39」

・総員を退艦させる。⇒「40」






「35」800km

先ほどの襲撃の後始末を終え、少しだが時間が出来たあなたは、気絶したマリー補佐官を見舞いに医務室へ来ていた。白い壁に白いベッドが置かれた部屋で、大勢の負傷者の中に、彼女はいた。あなたマリー補佐官に身体の具合を聞く。

「今は大丈夫です。ただ少し、取り乱してしまっただけです」

そう言う彼女に、あなたはハヤト少佐のことを謝罪した。ハヤト少佐を救えなかった自分の不甲斐なさに、吐き出せない怒りをどうしていいのか分からず、ただただ彼女に対して謝った。

「顔を上げて下さい艦長。私より、艦長の方が辛いのは分かっているんです。私がもっと艦長をサポートできていれば、こんなことにはならなかったんです。なのに、私は……」

 そうポツリポツリと呟く彼女に、あなたは返す言葉が見つからなかった。二人の間に静寂が生まれつつあったとき、艦内の放送が鳴る。

「艦長、至急ブリッジにお戻り下さい。繰り返します、――」

その放送を聞いたあなたは、すぐにブリッジへと向かう。

「艦長、私も――」

 そう言って医務室を出ようとしたマリー補佐官を、白衣を着た老人の軍医が止める。あなたはマリー補佐官に心配しないように言う。マリー補佐官は不安そうな顔をするが、最後は従ってくれた。

 あなたは急いでブリッジに戻り、状況説明を促した。それにレーダー手が応える。

「およそ三分前、敵艦が我が艦に向かって、砲撃をして来ました」

それを聞いたあなたは、すぐ回避行動をとるように指示した。あなたはもう、無駄な死傷者を出さないために、必死だった。

だがその焦りが招いたのか、艦の腹部に敵の弾が直撃した! そして不幸にも、この砲撃によってエンジンから火が出てしまった。このままでは、エンジンが爆発し、艦が沈んでしまう。

あなたは必死に考え、二つの案を出した。一つは、艦の火を急いで消すことだ。そしてもう一つは、この艦を捨てて、総員を退艦させることだ。あまり時間はない。このままでは、多くの乗員が死ぬことになる。

 どちらを選ぼうか。

・消火活動を行う。⇒「41」

・総員を退艦させる。⇒「42」






「36」1000km

先ほどの襲撃の後始末を終え、少しだが時間が出来たあなたは、気絶したマリー補佐官を見舞いに医務室へ来ていた。白い壁に白いベッドが置かれた部屋で、大勢の負傷者の中に、彼女はいた。あなたマリー補佐官に身体の具合を聞く。

「今は大丈夫です。ただ少し、取り乱してしまっただけです」

そう言う彼女に、あなたはハヤト少佐のことを謝罪した。ハヤト少佐を救えなかった自分の不甲斐なさに、吐き出せない怒りをどうしていいのか分からず、ただただ彼女に対して謝った。

「顔を上げて下さい艦長。私より、艦長の方が辛いのは分かっているんです。私がもっと艦長をサポートできていれば、こんなことにはならなかったんです。なのに、私は……」

 そうポツリポツリと呟く彼女に、あなたは返す言葉が見つからなかった。二人の間に静寂が生まれつつあったとき、艦内の放送が鳴る。

「艦長、至急ブリッジにお戻り下さい。繰り返します、――」

その放送を聞いたあなたは、すぐにブリッジへと向かう。

「艦長、私も――」

 そう言って医務室を出ようとしたマリー補佐官を、白衣を着た老人の軍医が止める。あなたはマリー補佐官に心配しないように言う。マリー補佐官は不安そうな顔をするが、最後は従ってくれた。

 あなたは急いでブリッジに戻り、状況説明を促した。それにレーダー手が応える。

「およそ三分前、敵艦が我が艦に向かって、砲撃をして来ました」

それを聞いたあなたは、すぐ回避行動をとるように指示した。あなたはもう、無駄な死傷者を出さないために、必死だった。

だがその焦りが招いたのか、艦の腹部に敵の弾が直撃した! そして不幸にも、この砲撃によってエンジンから火が出てしまった。このままでは、エンジンが爆発し、艦が沈んでしまう。

あなたは必死に考え、二つの案を出した。一つは、艦の火を急いで消すことだ。そしてもう一つは、この艦を捨てて、総員を退艦させることだ。あまり時間はない。このままでは、多くの乗員が死ぬことになる。

 どちらを選ぼうか。

・消火活動を行う。⇒「43」

・総員を退艦させる。⇒「44」






「37」1200km

先ほどの襲撃の後始末を終え、少しだが時間が出来たあなたは、気絶したマリー補佐官を見舞いに医務室へ来ていた。白い壁に白いベッドが置かれた部屋で、大勢の負傷者の中に、彼女はいた。あなたマリー補佐官に身体の具合を聞く。

「今は大丈夫です。ただ少し、取り乱してしまっただけです」

そう言う彼女に、あなたはハヤト少佐のことを謝罪した。ハヤト少佐を救えなかった自分の不甲斐なさに、吐き出せない怒りをどうしていいのか分からず、ただただ彼女に対して謝った。

「顔を上げて下さい艦長。私より、艦長の方が辛いのは分かっているんです。私がもっと艦長をサポートできていれば、こんなことにはならなかったんです。なのに、私は……」

 そうポツリポツリと呟く彼女に、あなたは返す言葉が見つからなかった。二人の間に静寂が生まれつつあったとき、艦内の放送が鳴る。

「艦長、至急ブリッジにお戻り下さい。繰り返します、――」

その放送を聞いたあなたは、すぐにブリッジへと向かう。

「艦長、私も――」

 そう言って医務室を出ようとしたマリー補佐官を、白衣を着た老人の軍医が止める。あなたはマリー補佐官に心配しないように言う。マリー補佐官は不安そうな顔をするが、最後は従ってくれた。

 あなたは急いでブリッジに戻り、状況説明を促した。それにレーダー手が応える。

「およそ三分前、敵艦が我が艦に向かって、砲撃をして来ました」

それを聞いたあなたは、すぐ回避行動をとるように指示した。あなたはもう、無駄な死傷者を出さないために、必死だった。

だがその焦りが招いたのか、艦の腹部に敵の弾が直撃した! そして不幸にも、この砲撃によってエンジンから火が出てしまった。このままでは、エンジンが爆発し、艦が沈んでしまう。

あなたは必死に考え、二つの案を出した。一つは、艦の火を急いで消すことだ。そしてもう一つは、この艦を捨てて、総員を退艦させることだ。あまり時間はない。このままでは、多くの乗員が死ぬことになる。

 どちらを選ぼうか。

・消火活動を行う。⇒「45」

・総員を退艦させる。⇒「46」






「38」1400km

先ほどの襲撃の後始末を終え、少しだが時間が出来たあなたは、気絶したマリー補佐官を見舞いに医務室へ来ていた。白い壁に白いベッドが置かれた部屋で、大勢の負傷者の中に、彼女はいた。あなたマリー補佐官に身体の具合を聞く。

「今は大丈夫です。ただ少し、取り乱してしまっただけです」

そう言う彼女に、あなたはハヤト少佐のことを謝罪した。ハヤト少佐を救えなかった自分の不甲斐なさに、吐き出せない怒りをどうしていいのか分からず、ただただ彼女に対して謝った。

「顔を上げて下さい艦長。私より、艦長の方が辛いのは分かっているんです。私がもっと艦長をサポートできていれば、こんなことにはならなかったんです。なのに、私は……」

 そうポツリポツリと呟く彼女に、あなたは返す言葉が見つからなかった。二人の間に静寂が生まれつつあったとき、艦内の放送が鳴る。

「艦長、至急ブリッジにお戻り下さい。繰り返します、――」

その放送を聞いたあなたは、すぐにブリッジへと向かう。

「艦長、私も――」

 そう言って医務室を出ようとしたマリー補佐官を、白衣を着た老人の軍医が止める。あなたはマリー補佐官に心配しないように言う。マリー補佐官は不安そうな顔をするが、最後は従ってくれた。

 あなたは急いでブリッジに戻り、状況説明を促した。それにレーダー手が応える。

「およそ三分前、敵艦が我が艦に向かって、砲撃をして来ました」

それを聞いたあなたは、すぐ回避行動をとるように指示した。あなたはもう、無駄な死傷者を出さないために、必死だった。

だがその焦りが招いたのか、艦の腹部に敵の弾が直撃した! そして不幸にも、この砲撃によってエンジンから火が出てしまった。このままでは、エンジンが爆発し、艦が沈んでしまう。

あなたは必死に考え、二つの案を出した。一つは、艦の火を急いで消すことだ。そしてもう一つは、この艦を捨てて、総員を退艦させることだ。あまり時間はない。このままでは、多くの乗員が死ぬことになる。

 どちらを選ぼうか。

・消火活動を行う。⇒「47」

・総員を退艦させる。⇒「48」






「39」

 あなたは懸命に消火活動を行ったが、炎の勢いは収まらず、エンジンが完全に炎に呑まれてしまった。それにより艦は爆発し、真二つに折れた。あなたは多くの乗員の命を失いながら、残った乗員と共に脱出艇に乗って退艦するのだった。(-200km)

これによりあなたの艦は、敵艦隊との距離が四〇〇キロメートルのところまで近付いてしまった。⇒「53」






「40」

 あなたは、すぐ総員に退艦命令を出した。あなたの判断は迅速で、被害を最小限に抑えることが出来た。脱出艇に乗り、ここまで共にした巡洋艦モガミに対して、総員が敬礼する。(+200km)⇒「49」






「41」

 あなたは懸命に消火活動を行ったが、炎の勢いは収まらず、エンジンが完全に炎に呑まれてしまった。それにより艦は爆発し、真二つに折れた。あなたは多くの乗員の命を失いながら、残った乗員と共に脱出艇に乗って退艦するのだった。(-200km)⇒「49」






「42」

 あなたは、すぐ総員に退艦命令を出した。あなたの判断は迅速で、被害を最小限に抑えることが出来た。脱出艇に乗り、ここまで共にした巡洋艦モガミに対して、総員が敬礼する。(+200km)⇒「50」






「43」

 あなたは懸命に消火活動を行ったが、炎の勢いは収まらず、エンジンが完全に炎に呑まれてしまった。それにより艦は爆発し、真二つに折れた。あなたは多くの乗員の命を失いながら、残った乗員と共に脱出艇に乗って退艦するのだった。(-200km)⇒「49」






「44」

 あなたは、すぐ総員に退艦命令を出した。あなたの判断は迅速で、被害を最小限に抑えることが出来た。脱出艇に乗り、ここまで共にした巡洋艦モガミに対して、総員が敬礼する。(+200km)⇒「50」






「45」

 あなたは懸命に消火活動を行ったが、炎の勢いは収まらず、エンジンが完全に炎に呑まれてしまった。それにより艦は爆発し、真二つに折れた。あなたは多くの乗員の命を失いながら、残った乗員と共に脱出艇に乗って退艦するのだった。(-200km)⇒「50」






「46」

 あなたは、すぐ総員に退艦命令を出した。あなたの判断は迅速で、被害を最小限に抑えることが出来た。脱出艇に乗り、ここまで共にした巡洋艦モガミに対して、総員が敬礼する。(+200km)⇒「51」






「47」

 あなたは懸命に消火活動を行ったが、炎の勢いは収まらず、エンジンが完全に炎に呑まれてしまった。それにより艦は爆発し、真二つに折れた。あなたは多くの乗員の命を失いながら、残った乗員と共に脱出艇に乗って退艦するのだった。(-200km)⇒「50」






「48」

 あなたは、すぐ総員に退艦命令を出した。あなたの判断は迅速で、被害を最小限に抑えることが出来た。脱出艇に乗り、ここまで共にした巡洋艦モガミに対して、総員が敬礼する。(+200km)⇒「51」






「49」

 あなたは敵の大艦隊を前に、自身の艦を失いながらも、火星近くまで撤退することに成功した。だが、あまりにも敵艦隊との距離が近かったために、敵は砲撃をして来る。この攻撃で味方の脱出艇の、およそ半数が敵によって撃沈された。それにより、多くの乗員が死んだ。

そしてついに、あなたの乗る脱出艇にも、砲弾が直撃した。あなたは何とか生き残ったものの、他の生き残った乗員は、手で数える程度しかいなくなってしまった。

あなたが死を覚悟したそのとき、前方から味方の艦隊が現れた。敵の艦隊は味方の艦隊を見ると、すぐに撤退していった。そうしてあなたは、助かったのだった。

残った生存者の中に、マリー補佐官はいなかった。あなたは必死にマリー・ハイネスを探したがどこにもおらず、彼女は戦死とされた。

この苦い撤退作戦の経験で、あなたは一生消えない心の深い傷を負った。それにより軍を辞し、誰も住まない荒んだ土地で農業をすることにした。あなたが夜空を見上げると、多くの流れ星が輝いていた――。「END3」






「50」

あなたは敵の大艦隊を前に、自身の艦を失いながらも、火星近くまで撤退することに成功した。だが、敵の艦隊はあなたの脱出艇を執拗に追いかけて来る。

そして、敵が確実射撃範囲まで近付き、あなたが死を覚悟したその時。火星から、味方の艦隊が救援に来てくれた! 敵の艦隊は火星の防宙範囲の奥深くまで入りすぎてしまっており、各個撃破されていった。

味方の救援により生還したあなたは、また新しい艦の艦長となり、マリー補佐官を隣に戦場へ向かうのだった。「END2」






「51」

あなたは敵の大艦隊を前に、自身の艦を失いながらも勇敢に敵艦隊を翻弄し、火星近くまで撤退することに成功した。

敵艦隊との距離も十分に取れていたため、火星の味方基地まで危なげなくたどり着くことが出来た。あなたはすぐに、今まで尻尾を向けていた敵艦隊と交戦するために味方艦隊へ編入してもらえるように頼んだ。するとすぐに許可が下り、艦隊へ加わることが出来たあなたは敵艦隊を打倒するべく、また宇宙へと向かうのだった。「END1」






「52」

あなたの艦と敵艦隊との距離が、四〇〇キロメートルまで近付いてしまったことにより、敵の砲撃が命中しだした。もうこれ以上、逃げることは不可能に近い。あなたは意を決して艦を一八〇度回頭させる。そうして敵艦隊へと突撃して行った――。

あなたは敵の大艦隊に対し、勇敢に立ち向かい戦死した。だが、これは名誉の死だ。あなたの活躍は、これからの我が軍に大きな歴史を残すことだろう。「END5」






「53」

あなたは脱出艇で艦から脱出出来たものの、敵との距離が四〇〇キロメートルまで近付いていた。それに気付いたときには、味方の脱出艇は次々と撃沈され、残るはあなたの脱出艇だけになっていた。そして、あなたは急速に迫る砲弾をもろに喰らい、爆発する脱出艇と共に霧散した。

その後、火星の基地から駆け付けた味方艦隊が、少し前に戦闘があったと思われる場所に到着する。そこには、脱出艇の破片と味方兵士の死体が浮いていた――。「END4」


ゲームプレイお疲れ様でした。楽しんでいただけたのなら幸いです。

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