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汚い部屋  作者:
8/10

もう私は一人で大丈夫らしい。すっかり他に何も必要とせず、むしろ一人で居たほうが何もかもスムーズに進むという状態になっているのかもしれない。見られている影響を与えている(与えられている)ということの、ということに伴う途方も無いというほどでもない目に見えないままはっきりそれとわからないまま溜まっていく、溜まっていく? 本当に? でもいつの間にか私を動けなくしている、私の動きを鈍らせる何か、作用している私に、ストレスの正体は? ストレスの正体はなんだ? とにかく一人で居るとあまり感じないもの。一人で居るとどこか楽になる感じ。イヤホンで音楽を聴いて、文庫本に集中してると電車の中が少し楽になるあの感じ。生存する上での、私が人間として生存する上での機構を支えてる、仕組みを維持しているという意味での他人様の力、労働力の提供以外で、私の他に誰か他の人を必要とする理由がもはや私には無い。だから私の囲いの外側で、何か労働力の提供元で何か起こっていたとしても、別に、私に関係のあることだとも思えない。重要なのは、その労働力の結果であるところの、私の生存を支えるものがきちんと今まで通りに供給されるかにあるだけで、それにしたって少しくらいの我慢なら、いったいそれはどのくらいの我慢なのか私は知らないが、少しくらいの我慢なら仕方ないと思っているし、そもそもそこが破綻してしまって少しくらいの我慢じゃ済まなくなったとしても私は一人で居るのだからそういうことに対して何事かなそうだなんてことは不可能もいいところなのだから、結局の所私は一人で居て一人でももはや大丈夫な状態に居て、少しの我慢なのか、少しの我慢どころではない我慢なのかよく知らないまま他の誰かの生存を支える上での何らかの仕組みの一部になったりならなかったりするのかもしれない。

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