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093.髑髏の仮面の集団

昨日、今日と忙しかったため、遅れました。

 

 どうもオークです。


 気づいたら、薄暗い部屋に閉じ込められていました。


 たしか、屋敷の一室でぼーっとしていると、突如現れた謎の骸骨仮面に話しかけられたんですよね。


 それ以降の記憶がまったく無いんですけどね。


 ほんと、どうしてこんなところに居るんでしょうかね? まさか、勇者教会のみなさんが僕のお肉が待ち遠しくて捕まえに来ちゃったのでしょうか! 


 あれ? そういえば、アンドルセン家って一応、強い騎士の家じゃなかったっけ? 


 それに、あの変態もそうですが、メイドさんたちもかなり強かったと思うのですが、どうして僕をこんな目に合わせてしまったのでしょう? 


 一応、僕は客人ですよ。 守ってくださいよ!


「さっきから変な踊りをしているが、何かあったのか?」

「ぴぎゃあああああ」


 が、骸骨が喋った!!!


 いや、違うか。骸骨のお面を被った女性でした。


 本物の骸骨は今頃、どこかで引きこもっているはずです。うん。驚いて損しました。


「やはり、この姿で驚くか。罪の意識があるのはよいことだ」

「いや、罪の意識って何ですか? 僕は何もやっていませんよ」

「嘘つけ! お前はオークだ。当然、“バッコーン”や“ドッカーン”とかしたに違いない!」

「ほんと、オークだからって犯罪者のように決めつけないでくれませんかね? たしかに、見た目はオークですが、僕は紳士です。そんなやらしいことなど一切しませんよ」

「たわけ! お前の悪事は既に聞いている! お前、勇者をよく虐めていたそうじゃないか」


 いったいどこから聞いた情報でしょうか? ここははっきり言っておきましょう。


「僕は意地悪してくる悪ーい少年少女から慰謝料をもらっていただけですよ」

「はぁ?」


 なぜ首を傾げるのでしょうか?


 ひょっとして、この骸骨さんは脅されたことが無いんでしょうかね? 脅されたり、殺されかけたりしたら、普通、慰謝料くらいもらうでしょ?


「お前は魔物だ。殺されて当然だろ?」

「ほんと、この世界の人ってオークに冷たい!」

「逆にどこの世界に粗暴な豚共を敵視しないんだ?」

「ちくしょー! 僕のかわいらしい同胞たちが悪さをしていたせいで僕まで悪者扱いされているじゃないですか!」


 たぶん、この世界じゃなかったら、僕たちの存在を認めてくれるはず! そう思いたいです!


「さて、お前は然るべき儀式を終えた後、火炙りにすることになっている。分かったな!」

「豚の丸焼きですか! それはいくらなんでも死ぬからやめてくださいよ!」

「はぁ? なぜ火炙りが丸焼きになるんだ? お前なんて食うわけないだろ? 汚らわしい。汚らわしい」

「この世界の人って、オーク肉が好きじゃなかったのですか!」

「人が食べても腹を下さないオーク肉はよほどお金のあるやつを除けばかなりまれだ。そこらへんの村人も食べられるなんてどこぞのバカ女騎士の領地かオーク・イーターの怪しい屋台くらいだ」

「なんですとー!」


 僕は今までありえない常識を植え付けられていたようです。


 そういえば、悪ーい少年少女たちが僕の同胞から魔石を取り出した後、遺体をそのまま放置していましたね。まさか、美味しいお肉として食べられないことが原因だったなんて……。悲しすぎます!


「ところで、あなたは何者ですか? そんな似合わない仮面をつけて」

「これはお前たちに殺されてきた者たちの怨念が現れた神聖な被り物だ」

「あっ、そうなんですね」

「お前! 我々の受けたこの屈辱をなぜそう軽く受け流すのだ!」


 ちょっと、近寄らないでくださいよ。いい匂いがするとはいえ、部屋が薄暗いから本当に骸骨に見えて怖いんですよ!


「いや、ちょっと頭がかわいそうな気がして……。ほら、怨念とかそんなもの、この世に存在しませんよ。ほんと、この世界の人ってオカルトをやけに信じますよね。あはははは」

「我々が忘れぬ限りこの怨念の炎は決して消えない!」

「ほんと、僕の同胞ちゃんたち何やっているんですか! とんでもない狂人を生み出して!」

「たしかに、我々は狂人といえるな。だが、お前たちオークに比べれば、かわいいものだ」

「骸骨よりもオークのほうがかわいいですよ! ほんと、あなたいったい何者なんですか! いい加減、答えてください!」

「そうだったな。一応、お前を殺す者の名を知りたいだろうから教えてやろう」


 いや、こういうときに限って死なないと思うんですけど……。ただ、そんなことは言いません。そんな怨念の炎とやらにガソリンを投下するつもりはありません。たぶん、焼死しちゃいます。あっ、火炙りにされるなら、ガソリンを投下しても火の勢いが増すだけじゃないですか!


「私はOHKウィルフェリア管区所属ジュリア・アルタコイスだ!」

「知らない人ですね」

「当然だろ! 私もお前と会ったことは無いわ! だが、OHKくらいは知っているだろ!」

「いえ、聞いたことありません」

「お前、我々をバカにしているのか?」

「びぎっ!」


 だって、オークの村ではオーク・イーターしか学んでいないもの!


「OHKとはオークを滅ぼす会だ! 分かったか!」

「そのまんまじゃないですか!」


次回も明後日更新予定です。

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