087.シャルウィゴートゥーフェスティバル?
23時になるまで書く気にならないなんてもうヤバいですね。
いや、たらいよりはマシか。
一刻も早くオークが追いかけられる話でも、たらいを落とす話でもない自分がおもしろいと思える話を書いてみないと気が乗らないかもしれません。
アリシア様がゾンビに攫われてから数分経ちました。
「ほら、かぼちゃはいいだろ? 形も色も、そう味もいい!」
「さっきから何を言いたいんですか?」
僕はレイラ様からかぼちゃについて熱く語られていました。
なぜかぼちゃなんでしょうか? この人の好きなものはオークだったと思うのですが……。
あぁ、この人はかぼちゃも好きなのでしょうか?
いや、彼女はかぼちゃの売り子なのかもしれません! そう! アンドルセン家はかぼちゃ農家だったのです! そして、僕にかぼちゃを高く売りつけるつもりなんだ! そうとしか考えられない!
「だから、そのなんていうか、その……」
「レディは“シャルウィゴートゥーフェスティバル?”ってセイしているんですよ」
「あーーーーーーーー!」
いや、赤面してじたばたしても、本性を知っているので、かわいいとは思いませんよ。
あと、その長い聖言語はやめてほしいです。なんだか聞いているこっちの方が恥ずかしくなりそうです。
さて、レイラさんとお祭りに行く件でしたね。
「無理でしょ」
「なぜだ!」
待て。この人はオークがお祭りに参加したらどうなるのか分からないのでしょうか?
「僕はオークですよ。もし、街中をオークが歩いていたらどう思いますか」
「それは良いことではないか」
「そう言うのはあんただけだよ!」
「ミーもアグリーします」
「ミカエラ! お前もか!」
「ミーはレディをビトレイしていません。ファクトを述べているだけです」
「それに、僕は一応、罪人扱いを受けているんですよ。なのに、どうして祭りに行ってもいいんですか?」
「わたしがオーク殿と一緒に行きたいからだ」
どうして、自分が生きたいと思ったら、大丈夫になるんですか? ひょっとして、あなたは王様なのですか? 一応、あなたは女騎士さんでしたよね?
「だから、僕はお祭りに行けませんって言っているでしょ「だったら、ユーをヒューマンに似せればよろしいのでは?」
「出来るんですか? そんなこと?」
「それくらいブレックファスト前です。やってあげましょうか?」
「結構です。僕は一人の方が好きだからそういうお祭りに行きたくもありませんし、第一、浮きますよ」
あと、そのブレックファスト前って言うのはやめてくれません? 朝ごはんを食べる前にするんじゃないかって、勘違いしちゃうじゃないですか!
「まぁまぁ、うちのメイドたちのメイクはすごいぞ。醜女が美の女神になるくらいだ」
「いや、そういうメイクさんってよくいませんか?」
「とにかくトライしてみましょう」
「そ、そ、その手に持っているのこぎりは何ですか?」
「いや、これはベリーユースフルです。リトル削るといいと思いますよ」
えっ! どこを削るんですか! ひょっとして、僕の顎? それとも頬? 削ったら、とんでもないことになるじゃないですか!
「ちょっとやめて! 削らないで! ぴぎゃあああ!」
******
「これはなんですか?」
僕は夢でも見ているのでしょうか? 目の前には太った領主様がいます。いや、僕か。
結局、顔を削られなくてよかったのですが、訳の分からない茶色い物体を人の顔にかけられてそれを削っていったら、太った領主になっていたのです。
臭いがしなかったのでよかったのですが、最初顔にかけられたときは泥か汚物でも塗られたのではないかとひやひやしました。
いやぁ、よく見ると、太った領主にしか見えませんね。
ちょーっとおかしいんじゃないですか? 動物を人間と同じ顔に出来るなんておかしいんじゃないですか?
「ヒューマンに極力寄せたつもりですが……」
「い、いや、似てます。人になっちゃってます。だから、そののこぎりとトンカチを取り出すのはやめて」
「このメイクはワンデイしかキープできないので、ゴーアウトするときはミーをコールしてください」
「コンタクトレンズのように聞こえてしまうのですが、まぁ、分かります」
「さて、レディと会いましょうか。レディ! 入ってください」
また、乱暴に扉を開けましたね。いつか、壊れるんじゃないですか? その扉。
さて、どんな反応……。なんか取っても顔が引きつっているのですが……。
「お前はオークじゃなーーい!」
「ぴぎゃあああ!!」
次回こそ明後日の0時に更新したいです。




