047.50.オカマ口調のオーク(一応、♀)、アラフィフ騎士(♂)がストーカーになりました。
これは怖いね。書いてて思った。
マジでやばいやつや。
初めましてぇ。みんなのリリィちゃんでーす。
一応、オークやってまーす。
なんかオカマのような感じがする?
そんな失礼なことは言わないで! ぷんぷん!
だって、あたいの周りにいる人ってほとんどおっさんオークだもん!
お母さんもいなければ、おばあちゃんたちもいないの! なぜか女の子が一人もいないの!
男だらけの村に生まれてしまったから、素を出しちゃうと、マジで男言葉になるからこんな喋り方になっちゃうの!
ほんと、女の子言葉って難しいよね!
だけど、あたいには女友達がいるのよ。
そう。ドワーフのリンちゃん!
彼女は素晴らしいセンスがあるの。ファッションセンスもあるし、小さくてとってもかわいい女の子なの。
ただ、あたいの言葉遣いがおかしいっていうの。なんでだろ? あたいにはわかんなーい。
そういえば、あたいには困ったことがあるの。それは結婚相手がいないこと。
男のオークなんて豚臭いからダメダメ。
何回かリンちゃんがドワーフを紹介してくれたんだけど、それもダメ。
そもそも、ドワーフさんの方が逃げてしまったくらい。
なんかあたいが悪役になっている気がするんだけど、気のせいかしら?
出来ることなら、人間の王子様がいいんだけど、そこまで高望みはしない女なの。
誰でもいいから結婚したい!
そんなあたいは今、ピンチなの。マジでやばいの。ベリーデンジャラス!
「オークちゃん。おじさんが来たよ。さぁ、“ポンポン”しようねー!」
また来た。やばいやつ。おじさん!
そう、気持ち悪いおじさん騎士が私をストーキングしているの。
それも、ハゲ。中年太りのお腹。そして、全身毛むくじゃら。
マジで女口説くつもりの体型なのかしら?
え? あいつと結婚しろ? ないない。マジでないんですけどー。
あいつと結婚するくらいなら、魔王様倒しに行っちゃうくらいだし、それこそオークイーターと戦うことだってできるわ!
「“ポンポン”なんてえっちいこと言わないでくれませんか? いい加減、帰ってくれませんかしら?」
「ぼくは帰らないよ。だって、君のフィアンセなのだから」
何言ってんの。こいつ。
マジでそんなこと言えるなんてきもいんですけどー。
「そんなことはいいから帰ってください。それに、どうして私が好きなんですか? 私、オークですよ?」
「それは君のつぶらな瞳、桃色でふくよかな肉体。さらに、君の芳香。素晴らしいんだ」
「きもっ!」
「ひどい!」
ほら、涎垂らしてそんな気持ち悪いこと言って迫ってきたら、なんか怖くない? 絶対怖いよね。ほんと、怖いわ。
「さぁ、一緒に行こう! ぼくと素晴らしい一夜を送ろうじゃないか!」
「はぁああああ? 何言っているんですか? きもいんですけどーーーー!」
「そんなこと言わないで、さぁさぁ」
何、この力。意味わからないんですけど。出来ることなら離してほしいんですけど!
もう誰でもいいから助けてよー!
「ぴぎゃーーーーーーーーーーーー!」
突然、間抜けな鳴き声が聞こえてきたと思うと、オークがあたいたちの目の前の木をなぎ倒していったの。
その木がなぜかおじさんを下敷きにしていたの。
あれ? こんなことあっていいの?
まぁ、死んだか死んでいないか脈計って確認したらいいところなんだけど、振れただけであのおじさん目が醒めそうだから触りたくないわ。
さっさとリンちゃんの作ったバイクで帰ろ!
そんなことよりあのオークさん。誰なんだろ?
あぁ、なんだろう。この胸の高鳴り。
また、会えたらお礼がしたいわ。
次はコメディからちょっとシリアスになるからちょっと違うかな?
なんか使い古したネタかもしれませんが、楽しんでね!




