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047.25.TS転生して女騎士になったらドMな何か(♂)がストーカーになりました。

我らが大隊長様(笑)をお楽しみにしていた皆さん。

申し訳ありませんが、今日は一応、エイプリルフールなので、3つ逆パターンをねじこみます。


話の整合性は合いませんが、私は気にしません。


 私は女騎士だ。名前はあるが、長いし、恥ずかしいので省略する。


 前世は男だった。山も谷もない人生だった。


 退屈な人生だなぁ……と思っていると、なぜか異世界で令嬢になっていた。


 自分が死んでいて、しかも女に生まれ変わったと知ってしまったときほど悔しいと思ったことはなかったが、——異世界では絶対に楽しい生活を送ってやるんだ! と、心の中で思った。


 私はとある事情(前世は男だった)があって、男にだけはどうしても触れられたくなかった。


 そんなとき、赤薔薇の騎士団を知った。そこは男一人いない女の花園のような組織らしい。


 私はその騎士団に入りたくて、特訓に特訓を重ねて強い女騎士になった。


 だって、精神的にBLなんてきついだろ? 気持ち悪いだろ? 吐き気が止まらないだろ?


 だから、必死に特訓して偉い女騎士になろうとした。


 すべては女騎士とあんなことやこんなことをするためだったんだ!


 そしたら、いつの間にか東の大穴と呼ばれる魔界との境の警備の最高責任者になってしまった。


 こんな辺境にある大きな穴を警備する役職に就いた私はこう思った。


 私は女の子と豪華な屋敷でいちゃいちゃしたくてここまで頑張ってきたのに、魔物との最前線に置かれるなんて! こんな不幸があっていいのだろうか? 


 筋肉マッチョの人形を哀れな子羊に配る馬鹿王に——イヤだーーーー! と言いたかったが、いざ仕事をしてみると思ったよりも仕事が楽だったので、特に言えなかった。


 だって、勇者しか大穴を出入りしないもの。


 不満があるとすれば、ちょっと精神的に恥ずかしい奴らを穴に叩き落とすことだよ!


 一日に一回あるかないかなので、めっちゃ楽なんだけど、精神的にきついんだよ!


 ——マジであいつらの頭のネジを巻き直してから魔王退治させろよ! って言いたくなっちゃうよ!


 あいつらと同じ世界にいたのかもしれないって思うと恥ずかしなっちゃうよ。


 もうイヤだ。精神的に殺される!


 それに、ここには魔物がくるって言われていたはずなのに、一度も見たことがないからだ。


 どうも、ここ300年ほど魔物が出てきたことがないらしいのだ。


 そのせいか、そこの前任者(男)たちはかなりたるんでいた。めっちゃたるんでいた。


 昼間から酒を飲んで、かわいい女の子を呼びつけて宴会を開いており、挙げ句の果てには下卑た目で私たちを凝視してきた。


 私は部下ハニーたちを守るためにしょうがなくあいつらをあの大穴に叩き落としておいた。後悔もしていないし、馬鹿王にはその旨を報告しておいた。


 それ以来、男が来ることは無くなった。私たちの精神衛生上素晴らしいことだ。


 ちなみに、あいつらはそれっきり帰ってきていない。


 まぁ、勇者のように()()がついていないからな。自業自得だ。


 だが、そんなことなどどうでもいい。


 なぜなら、私は今人生の絶頂にいるからだ!


 どうも私の“ピー”を王国は理解しているようで、私の部下は全員女なのだ。尚且つ美人!


 ここは天国? はたまた桃源郷?


 そんなことも許されるこの世界。なんて素晴らしいのだろうか。


 ただ、この世界には努力だけではどうしようにもならないことがある。


 それは自動殺戮機械オートキリングマシーンと謳われる超絶美女女騎士だ。


 女騎士のくせに殺戮機械と呼ばれるなんておかしい話なのだが、実際にいるのだからしょうがない。——まぁ、ここは異世界なんだけどね。


 それにあいつを私のコレ、ゲフン! ——我が騎士団の中に入れようと思って、実際にあいつと戦ってみたが、惨敗した。


 ワンパンでやられてしまうと思ってしまったくらいだ。


 見てくれは本当にいいのに勿体無い。できればコレクションの中に入れたかったが、残念。


 まぁ、あいつが男でなくて良かった。本当によかった。ひょっとすると、うちのバカ親父が私をあいつに嫁に送るところだった。


 ——私は女にしか興味がないんだ! って言ってんだろー! なんであいつが女じゃなかったらよかったって言ってんだよ! あいつが女じゃなかったら私は国外逃亡していたよ!


 さて、こんな私にも困ったことがある。


 別にバカ親父から毎日のように見合い話が来るわけではない。実際に来るけど、毎日ビリビリに破いている。


 これはそれ以上に差し迫った危機なんだ!


 それは最近、ストーカーに追いかけられていることだ。


 なんだ、ストーカーかよ……って言っている奴がいたら、私が吹き飛ばしてやる!


 ぶっちゃけこんなに鍛えたんだからストーカーなんて寄り付かないものだと思っていたら、とんでもない目に合ったんだよ! あぁ、悔しい! あぁ、忌々しい。


 今日も部下(全員女)と楽しい楽しい訓練をしているのだが、そろそろ現れるだろ「お嬢様----!」


 それは首が異様に長い小さいおじさんだ。


 そう。この気持ち悪いおじさんが私のストーカーなのだ。


 ある日、愛馬のエカテリーノ(勿論、雌)と散歩していると突然何かがぶつかってきた。


 それがこの男だ。


 男はいきなりぶつかってきたくせに、いきなり私に告白してきたのだ。


 訊けば、東に行くと、運命の相手に出会えるとこの国一番の占い師に言われたらしく、その言いつけ通りに東に全速力で駆け抜けていくと私にぶつかったと言う。


 こちらは迷惑でしか無いのに、こいつはなぜか私に運命を感じたらしく、しつこく付き纏うのだ。こっちは運命を感じたこともないのにな。


 そもそも、私はもうハーレムを築いている!


 男なんていらないんだよ。


 なのに、しつこい。しつこいんだよ。


 へなちょこなくせに私に付き纏う。


 へなちょこなくせに綺麗な装飾品を作って渡してくる。——まぁ、全部聖水でしっかり消毒してから部下にプレゼントしている。


 そしたら、部下は喜んでくれる。そして、ベッドへ(これ以上は自主規制)


「お嬢様! いったい何を考えているんですか? 愛しのクインテットが目の前にいますよ!」


 あぁ、つい昨日のことを思い出してしまった。いい思い出だが、こいつの目の前でそんなことを考えたくはなかった。あいつは人が頬を赤らめるだけで勝手に勘違いを起こすのだ。


 あと、クインテットとはなんだ! 偽名だとしてもセンスが無さすぎる。


「ひょっとして俺のことを思ってくれたんですか? ありがとうございま……ゲフーーーーッ!」


 あぁ、やってしまった。つい、気持ち悪くて蹴飛ばしてしまった。


 私の靴にあんなチビ親父の体液が纏わり付くなんて! 聖水。聖水。


 そうだ。ついでに部下も帰らせておこう。彼女たちをこのままにしておくと、私たちの精神衛生上まずいことになる!


「あれ? この人ってたしか王都で行方知らずになっていた家具職人の人じゃないですか?」蜂蜜色の長い髪がこの上なく美しいベラが私に報告した。


「家具職人? そんな奴がこんな辺境に来るのか?」

「なんでも王様の勅命があったのにもかかわらず、王国で二番目の占い師と騙っていた詐欺師のおばあさまに騙されてどこかに行ってしまったらしいのですよ」ベラはそう言って、私に肖像画を見せる。


 あと、詐欺師って言ったら駄目だと思うな。一応、王国一のくそババアに比べたらまだましだからさ。運命の人が男ってなんだよ! 私は絶対に信じないぞ!


「首が長くないか?」

「そうですね。じゃあ、首を戻してみましょう!」


 ゴキッ!


 ——ベラよ。一瞬、ヤバい音がした気がするのだが、気のせいだろうか? あれ?


「手配書通りの顔になったな」

「手配書なんて物騒な物じゃありませんよ。——けれど、まぁ、そうですね。団長、どうします?」


 その潤んだ目。美しすぎる。今すぐ寝室に連れ込みたいところだが、仕事中なので、我慢我慢。


「無論、引き渡すと言いたいところだが……」


 こいつのことだから女に手当たり次第あんなことやこんなことをするだろう。

 

 だから、絶対にあいつを追い出すしかない。


 だが、そんなやつのために私の可愛い部下ハニーたちを死地おうとへ送りたくはないしな。


 すると、私の肩に八咫烏が乗ってきた。


 たぶん、手紙を持ってきたのだろう。馬鹿王の手紙なら、ビリビリに破いてやろう。


 いつ見ても、魔王軍のやつらはこんな合成獣キメラをよく作ろうと思ったよなぁ……って思ってしまう。


 まぁ、現代のメール並みに早く着くのだからいいんだけど!


 特に花街のお嬢ちゃんたちに“ピッピー”を送れるからね! さっきからなんか変な音がするのだが、気のせいだろうか?


 気を取り直して、——うむ。


 ()()()のそばにつけていた妹から手紙ラブレターのようだ。ちゃんと読んでおこう。


 ふむ。殺戮機械が死地おうとへ行くだと? ——なら、行くしかない。


「そうだ。久しぶりにみんなで王都に帰らないか?」

「ここを放っておいて大丈夫なんですか? 一応、勇者さん達がのお世話をしなくちゃいけないんですわよね?」と、ベラが不安そうな顔をしてくる。その顔、良いぞ。今すぐ(自主規制)


 おっと、あともう少しで表情を崩すところだった。これは気をつけないと。


「コホン。それならあの馬鹿王が私たちの代わりを送ればいいだろう。そもそも、あんな気持ち悪い奴らを蹴落としたくはないんだよ」

「わかりますー。じゃあ、みんなに伝えますねー」


 ベラは部下たちの方へ行ってその旨を伝えに行った。


「あぁ、愛しのレイラ。王都で会おうではないか!」


 いや、それは違うな。


「あぁ、花街のお嬢さんたち! 今すぐ会いに行くから待ってねぇ!」


 あぁ、これも違う。


 一応、こいつをあの馬鹿王に返しておかなければならない、という大義名分があるのだ。


 決して、かわいい女の子たちに会いに行くためではないのだ。


 それに、あの馬鹿王に——いい加減、こんな危険人物を野放しにしておくなときつく言っておかないといけないな。


 まったく、生まれ変わったら、自分にストーカーができるなんて思わなかった。


 できれば、女性の方がいいのだが、この世界には女性のストーカーはいないのだろうか? ヤンデレでも可だ!


次回はオーク(雌)が主人公になります。

温かく見守っていただければいいな、と思います。

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