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第八十四章・涙VSマリエス
悠の戦いとは裏腹にこっちでは静かな戦いが繰り広げられていた。
*
(くそっ!やっぱり壊せない!)
一分前。マリエスが「バリアー!」と言って、自分の周囲に結界を作った。
その後の一分間――ずっと術式を唱えている。
とても高度な魔法だということは分かるが、術式を聞いてもさっぱり分からない。
「レイバ・アリエス――」
このままでは魔法が完成してしまうだろう。
(まずはバリアーを壊さないといけないが、ちっとも壊れない!)
さっきから「レクイエム」で斬ろうと試みてるが、ちっとも斬れない。
モードチェンジはしたいが『レクイエムモード』にはなれない。さてどうする?
(……)
違う。こう考えるんじゃない。悠ならどうやって攻略するか考えるんだ!
あいつなら…。
『俺なら(術者を)バリアーごとぶっ倒しちまうけどな』
バリアーごとぶっ倒す?いやちがう。それは俺には出来ない。なら――貫くなら。
それならベヒモス戦でやった!
俺は氷で巨大な槍――ランスを精製する。それを俺はバリアーまで投げる。
「貫け―――――!アイスランスゥ――――――――――――――!!」
俺はとうとうバリアーを壊した。




