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第八十章・涙の衝撃の告白
涙と話していると永遠に終わる気がしない。
もうすぐ決勝の時間になるので、――決勝は午後七時。今の時間は涙の腕時計で見て、午後六時半。走れば間に合うとはいえ、ギリギリだ――俺たちは色んな部分を省略して話を進める。
「ちなみに俺の誕生日は五月二十日。悠の誕生日は一月十五日。飛鳥の誕生日は四月十六日だ。ボスの正確な誕生日は分からないけど、覚えている話だと二月十日に落ちてきたらしいから、それが(ボスの)誕生日だ」
「そう言う話はもういいんだよ!」
ハリセンがあったら(涙をハリセンで)叩いたのに!
ハリセンがない悲しさに俺は涙を堪えるしかない。
「そんなボケは置いといて――」
自分でボケたんだろ!
涙は真剣な顔をして、
「俺が優勝したら、お前に告ってもいいか?」
そんなことを言う。
ブッ!んん!
俺は――ツッコミで乾いた喉を潤すために飲んだ――水を盛大に噴きそうになって堪える。
「お、お前は何言ってんだ!てか、それ言ってるようなもんだろ!」
「気持ちは言ってない、だからセーフだ」
いや、アウトだろ!
「じゃあ言うこと言ったし、会場へ向かいますか!」
涙はすっきりしたような顔をしていた。




