第七十七章・ドラグナル王国のカフェテラスで…
俺が(ワープして)戻ると、そこでずっと待っていたのか、涙はベンチに座っていた。
俺が近づくと(なぜか嬉しそうに)涙は駆け寄ってくる。
俺はその反応にびっくりするが、涙が気にしてないようなので、俺も気にするのを止める。
涙との関係は中学生からだが、いつからこんなに仲良くなったのだろうか?
*
俺たちは夕メシを買って、(目的地にした)カフェテラスへ向かう。
俺はサンドイッチ、涙は一番大好きなホットドッグを買う。
その最中――俺たちは買ったものについて話していた。
「お前って、ほんとサンドイッチ好きだよな」
「栄養バランスも良く、手軽に食べられる。まさに一石二鳥だ」
「具を挟みきれずにこぼしてたら意味無いけどな」
「そ、そこはご愛嬌だろ。それよりお前もほんとホットドッグ好きだよな」
「まあな。今は、アメリカンドッグとどっちがいいか迷ってる」
「それ、同じだろ…」
「いろいろ違うだろ、具材とか!それにアメリカンドッグは日本での和製英語で、アメリカではコーンドッグって言うんだ!」
「はいはい」
涙の日常で役に立たなさそうなウンチクを無視しながら、俺は歩く。
*
俺たちはカフェテラスの外の席に座る。
店内は明るいが、外の席は暗いので、店員さんがランプを置いてくれる。
現代人ならスマホの明かりで代用しそうだが、ここの世界観がくずれので、(暗黙の了解で)スマホは禁止になっている。スマホを持っていない俺には関係ないが…。
俺たちは一緒に食べ始めるのと同時に、(一緒に)食べ終える。
残ったプラスチックゴミは、袋に入れて、燃えないゴミとして捨てる。まさにクリーンだ。
俺が(ゴミを)捨て終えると、涙が語りだす。




