第七十六章・涙の様子がおかしい…
俺は(テリー以外の)出場者をホーリー&ダークネスで全員倒し、決勝進出を決めた。
決勝は夜からなので、一度夕食を食べるために家へ戻ろうと思う。
そのためにコロシアムの外に出た俺は涙に出会う。
コロシアムにいたのは一時間程度だが、涙の顔を見る限り、Bグループは早めに終わったらしい。
「涙、決勝進出おめでとう!」
「あ、ああ。悠も決勝進出おめでとう」
決勝に勝ち残ったというのに涙の顔は悲しげだ。何かあったのだろうか?
「悠、この後時間あるか?話したいことがあるんだけど…」
そう涙が言うので俺は、
「決勝は夜からだから俺は一度夕食に戻ろうと思うんだけど…」
「それなら広勝さんに言ってくれないか。今日は外で食べるって」
いつもなら食い下がる涙が、なぜか今日は食い下がらない。
「なんでそこまで…」
「今じゃないとダメなんだ!今日話さないと…」
「けど、涙は家に帰らなくていいのか?」
「大丈夫だ。俺はここに来る前に「外で食べてくる」って言ってあるから」
(俺もあったことがあるが)涙の父親の忠勝さんは、政治家らしい。厳格な人なので、そういうことは先に言っとかないと叱られるのだろう。
俺はそんな涙に押され、家に帰ると(テレビを見ている)あの父親に言ってみる。
あいつがOKを出したので(ワープするために)外に出ようとすると、
「悠、友達は大切にな」
と意味の分からないことを言ってくる。
「……」
俺は何も言えずに玄関のドアを閉め、(かかとを三回鳴らして)ワープした。




