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悠ストーリー「ボス先生の必殺技講座」
ここで俺が必殺技を使えるようになった経緯を語ろう。
それは俺が(合宿の終わった)夏休み――ラノベを読んでいる時だった。
飛鳥の電話でギルドへ行くように言われ、俺がギルドへ向かうと大広間でボスがコーヒーを飲んでいた。
*
「なんで暑いのにコーヒー飲んでるんですか?」
「これはアイスコーヒーだから大丈夫だよ」
俺は答えになっていない答えに溜め息を吐いた。
そんなことなど気にせずにボスは、
「君を呼んだのには理由がある。必殺技を使えるようになってほしいんだ」
「必殺技?」
「飛鳥くんや涙くんにはあるけど、君にはないからね」
「涙は知りませんが、飛鳥はシャイニングフェザー?ですよね」
「そうだよ。見たことがあるのかい?」
「見たことはないんですけど…」
「そうなの?なら飛鳥くんが教えたのかな…?」
実際は眠っているときに聞こえただけなのだが…。それは言わなくてもいいだろう。
「というか、涙の必殺技はどういうやつ何ですか?」
「大丈夫。焦らなくてもいつか見れるさ」
ボスは答えになっていない答えを俺に返した。
* * *
2へ続く




