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サヴァスストーリー「師匠を超えるために」2
「師匠!どうやったら師匠と戦えるんだよ!教えてくれよ!!」
「お前にはまだ早い。修行をやり直せ」
「師匠はそればっかじゃねぇか!俺は――」
「お前はまだEランク二位にもなっていないだろ。二位になってから言え」
「!」
Fランクマスターになってから二年が経った。
俺は順調にランカーを倒して――Eランク三位になった。
だが、Eランク二位は富士の樹海にいるらしい。
そこに辿り着くには――迷いの森と言われる――富士の樹海を越えなければならない。
そんな場所を越えるぐらいなら師匠に勝つほうが早い。
そう思った俺は師匠に頼んだんだが、それは素気無く断られた。
「何だよ、師匠のやつ」
俺が(師匠の家の近くにある)小川で愚痴っていると、
「ホントひでぇやつだよな、お前の師匠」
「!」
いつの間にか現れた(人間の)子どもが俺の隣に座っていた。
(全く気付かなかった)
いくら愚痴ることに集中してたとはいえ、隣に座るまで分からないなどあるわけがない。
その茶髪の子どもは俺を見てニヤリと笑い、
「お前の師匠――倒さねぇ?」
その言葉は悪魔の俺より、悪魔の囁きだった。
* * *
3に続く




