表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独の破壊者  作者: 天魔時男
75/306

サヴァスストーリー「師匠を超えるために」

 もうすぐ(俺たちの)コロシアムの戦いが始まるのだが、ここで別の話。

 俺と飛鳥にやられたサヴァスとアリーの話だ。


                   *


 俺には師匠がいる。

 その師匠は俺のEランクより上の、Eランクマスターだ。

 最初はFランクだった俺が、Fランクマスターを倒せたのは師匠のおかげだ。

 俺にはまだまだ追い越せない壁だ。だけど、俺は追いつきたかったんだ。

 だからあんな方法を使ったんだ。それが間違いと知らずに…。


                   *


 昔の俺はただの木っ端悪魔だった。

 赤い空がただ続く魔界に飽きた俺は、人間を知るために魔界の外に出た。

 初めて来た人間界は魔界の空とは違い、青い空をしていた。

 血のような真っ赤な川も、()んだ青だった。


 俺はそれに見惚(みと)れててワープホールを固定するのを忘れていた。


 「あっ!」


 気が付いた時にはワープホールは消えていた。

 そんな状況で途方にくれていた俺を助けてくれたのが師匠だったんだ。


                   *


 

 最初は悪魔の俺とヨボヨボじいちゃんである師匠という姿の違いに驚いたが、それも生活していくうちに無くなった。

 そして、俺は師匠にあらゆることを教わった。

 武道・学問・料理・人との接し方・女性へのモテ方。(最後のは俺には関係ない)

 その中の武道で武器を選ぶ際、俺には槍がフィットした。

 だから師匠は、俺に槍術(そうじゅつ)を教えてくれた。

 師匠がよく言っていた「よく学び、よく遊べ」。

 俺はそれを実践(じっせん)してみるみるうちに強くなっていった。


 「師匠。俺、Fランクマスターになりましたよ!」

 「そうか…。良かった、良かったな(涙)」

 「師匠、まだ泣くのには早いですよぉ(涙)」

 「お前だって、泣いておるだろうがぁ(涙)」

 

 その時は俺と師匠は共に抱き合った。人間とか悪魔とかそんなの関係なく、お互いを支え合いながら。


 その関係はいつから変わってしまったのだろう。たぶんあの時からだ。


         *        *        *


                              2に続く 

  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ