第六十四章・無の特訓2
俺は昨日のこともあって、(部屋の中に)引きこもっていた。
布団を目深にかぶり、「緋○のアリアⅡ」を読みながら、臨戦態勢に入っている。(ちなみに「緋○のアリア」は昨日のうちに読み終わっている)
俺がいつまで経っても起きてこないので、誰かが来たようだ。
トントンと綺麗に(扉を)二回ノックする。
ノックした上に俺を起こしにくるのは、飛鳥しかいないだろう。
それでも俺が起きてこないので、飛鳥は――俺が植木の下に隠した――スペアキーを見つけ、普通に中へ入る。
その後、俺は飛鳥に叩き起こされた。
俺はいつになったら飛鳥に勝てるんだ!
*
夜になって、俺はボスと二人で月を見ている。
昼間は朝食と昼食を食べた後に、俺は「緋○のアリアⅡ」を読んだ。
そして、夕方までには読み終わる。
他のメンバーも各自自由行動をしていて、飛鳥は自分の部屋で夏休みの宿題、涙は海の周りを走っていた。
ボスは座禅、契約者の三人は(契約獣たちもひきつれて)海の家のバイトをし、契たまの二人はジェンガで遊んでいた。
「ボス、オバケが出るって嘘ですよね」
「そうだね」
あっさり認めやがった!
「そんなことより早く特訓を始めよう!」
「そんなことよりって…」
俺はいつもボスに呆れるばかりである。
*
ボスは前の時と同じように俺を上から見ている。
俺は動けないながらも、前の時のように気絶することはない。
慣れは大切である。
「うぉぉぉ、気合だぁぁぁぁ!」
「すごいね。気合でどうにかできちゃうんだ」
俺としては、あまり地面に這いつくばるのは好きではない。
根性でどうにか立ち上がる。
「よしぃ、立てたぁ」
だが、すぐに倒れてしまう。
だけれどボスはその姿を見て、「まぁ、立てただけでも合格点かな」とボスはグラビテーションをとく。
こうして、俺たちの合宿三日目は終わる。




