第六十二章・ 肝試し
俺は夜、ボスの命令を受けて薄暗い森の中を歩いている。
全く無属性とは関係ないだろうが、(俺一人で)夜中に現れるオバケを退治する特訓だ。
俺はオバケと戦える嬉しさから、後先考えずに(その特訓を)受けてしまった。
そんな俺が上機嫌に歩いていると、森の奥から二人(?)の妖精が現れる。
一般的に知られているティンカーベルよりでかいので、その妖精たちが人だということは分かる。
俺が持ってきていた懐中電灯で照らすと――明るくて目を逸らした――妖精姿のドルとフウが立っていた。
俺は二人に悪いので(懐中電灯を)消すと、「「お兄ちゃん、こっちだよ!」」と言う二人の後をついていく。
その二人の姿は可愛くて、一瞬「かわいいなぁ」と思ってしまった。俺は意外と子ども好きな所があるらしい。これもショタコンだからだろうか?
*
俺が二人についていって数十分後、気が付くと二人がいなくなっていて、左右からビチャ、ビチャと音が鳴る。
普通なら驚くとこだが、いくつものドラマを見ている俺からすれば驚くこともない。たぶんだが、正体はこんにゃくだろう。
仕掛けたのは飛鳥と涙、それかフレアとスイリュウだろう。
四人中三人の気配がするので、仕掛けたのはフレアとスイリュウだと推測する。スイリュウはいつも気配消してるし…。
ちなみにリンとボスだが、この二人に関してはなんとなくしなさそうだからと言う理由で除外する。というかボスは俺が行くとき手を振ってたし!
俺は二つのこんにゃくを無視して歩き出す。
目指すは廃殿。そこにオバケが現れるらしい。会ったら、(嬉しくて)悲鳴を上げちゃうぞ♪
*
俺は廃殿に辿り着く。階段は暗くて危ないので、懐中電灯を点けながら歩く。
階段は百段あるらしく、俺としてはそっちのほうが試練だ。
*
「やっと登りきったぁ」
そんな声が出るぐらい、つらい。
だが、登りきった先にあるのは一つの影。
その影は十二単を着ているので、女性だと推測できる。
俺はどうせ飛鳥かリンだろうと思い、(後ろを向いている)その女性の肩を叩いた。
その女性が振り返ると同時に俺は、
「ぎゃああああああああああ―――――――!!」
と叫んで全速力で(階段を)駆け下りていく。
それは涙が女装した姿だったのだ!




