61/306
第六十一章・俺が知らない間に…
昼は(俺は)海に行かず、ラノベを読んでいた。
今日は、先日ブック○フで買った「緋弾のア○ア」を読んでいる。
そんな俺の体たらくに二日目にして、――ちなみに合宿は三泊四日だ――ある作戦が立てられていた。
*
「悠さんを脅かしましょう」
俺たちは飛鳥に集められ、ある計画を話している。それは悠への肝試しだ。
「それは無理だ」
「ムリだね」
悠のことをよく知っている俺とボスは、飛鳥に即答する。飛鳥の気持ちも分かるが、それは絶対無理だ。
「な、なんでですか?」
「飛鳥は知らないだろうけど、あいつは無類の怖いもの好きだ。
いつかはおばけ屋敷に行きたい、おばけに会いたい、なんで俺に霊感はないんだ!と日頃から言ってたやつだからな。逆に喜ぶよ」
「じゃあ悠さんの怖いのって何なんですか?」
「人間」
「人混み」
これも俺たちは即答する。
まさに為すすべなし、な奴だ。
「じゃ、じゃあどうすれば」
飛鳥が頭を抱えると、
「それって逆に言えば、「おばけが出る」って言えば、食いつくんじゃねぇのか?」
フレアの言う通りだとは思うが、それだけでは足りない気がする。
「俺に考えがある」
フレアの考えに――ボスの許可を得て――俺たちは乗ることにした。




