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第三十八章・『マザーパレス』
『マザーパレス』
そこは天空に浮かんでいる城――つまり浮遊城だ。
その中では、一人の女性がギルド『トライアングル』を監視していた。
その女性はすらりとした長身をもち、豊満な胸をもつ女性だ。
名前はテロス。彼女はマザーに仕える腹心の部下である。
「今のところ動きはなし」
しいてあげるなら、ボスがコーヒーを飲んでいるくらいだ。
そんな彼女の元へ三人の人影が現れる。
「フレア、スイリュウ、リン――来たようね」
彼女は『トライアングル』を監視しながらも、この三人を待っていたのだ。
「何のようでしょうか、テロス様」
彼らの中で一番の年長者である(黄色の髪の少女)リンがテロスに呼ばれた理由を聞く。
「貴方たちには、村木悠を倒してもらいます」
テロスがそう言うと、赤髪の少年――フレアは、
「村木悠って、ドラグナーで『孤独の破壊者』って呼ばれてるやつか!」
すぐに食いついた。
「くぅ~、早く戦いてぇ」
「フレア、テロス様の前でその言葉遣いは止めなさい」
リンには叱責され、コンと青髪の少年――スイリュウには頭をチョップされる。
フレアは(チョップされた)頭を抑えながら、「別にいいじゃねぇか」と反省する様子がない。
そんな三人を見ながら、テロスは(三人に見えないように)微笑んだ。




