第三十六章・飛鳥VSアリー
私の剣は悠々と彼女――アリーに避けられます。
アリーはほうきをうまく使って、私の攻撃を軽々と避けます。
「当たらないよ『光の姫』。そんなんじゃね!ストーン!」
彼女はどこからともなく石を出し、私のほうへと向かわせます。
「それはあなたもです!」
私は『フォームチェンジ』で剣を弓に変え、全ての石を順番に壊していきます。
「ちっ!」
アリーは舌打ちしますが、私だって間単にやられるわけにはいきません。
「シャイニングアロー!」
「ロック!」
遠距離技で攻撃してみるが、相殺されてしまいます。
「なかなかやりますね」
「アンタもね」
彼女が敵でなければ、女同士の友情が生まれていたでしょう。
ですが、彼女は敵なのです。手加減などしていられません。
私は剣に戻して、
「シャインスラッシュ!」
「ロックウォール!」
彼女を斬ろうとしますが、それも効きません。
(硬い…!)
どこから攻撃しても守られてしまいます。まるで岩そのものと相手をしている気分です。
(どうすれば…)
このままやってもジリ貧です。いつかやられてしまうでしょう。
「どうした!このままじゃやられちゃうよ!」
アリーの口調も最初とは全く違うものになっています。彼女も楽しんでいるのでしょう。
(彼女も…?)
私も楽しんでいるのでしょうか、この戦いを。
「何考えているのか知らないけどさぁ――これでトドメだよ!ロックゴーレム!」
彼女の前に岩が集まっていきます。それぞれが合体して、人型のゴーレムになり、その腕を振り下ろします。
そんななか、私は、
(そうか楽しめばよかったんだ、普通に。こんな簡単なことを忘れるなんて――)
光を私に集めていきます。その光を私は纏いながら、ゴーレムに突進していきます。
「羽ばたけ!シャイニングフェザー――――!!」
その光はゴーレムごと――アリーを倒したのでした。
*
(マリエス――約束守れなかったよ。ごめんね)
私は光となって消えていく。




