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第二十二章・神器「バルト」
「神器「バルト」。それは元々は、狩猟した動物の肉を保存するために作られたものだ」
狩猟とか、モン○ンの話?
「その神器を、ある人間が、自分の転生する前の魂の一部を入れるために、無限魔力装置に改造した」
「ある人間?」
「君だよ、君!」
いや、無理でしょそんなの。俺にそんな技術力ないし。
「全く信じてないね、君」
信じろって言われても、ねぇ?って誰に言ってんだ、俺。
「よく分かりませんが、それが神器「バルト」ですか?」
「そうだね。「バルト」と名づけたのは、悠くんなんだけどね…。とりあえず、神器であるそのペンダントを、巨竜ベヒモスが付けていたというわけなんだ」
「それであの強さに…」
魔力によって、身体能力が大幅に上がっていたわけか。
「あの洞窟には、次々と違う竜が住みつく。だから二人には、新しい竜が住みついていないか、確認に行ってもらったんだ」
なるほどね。だから二人ともいなかったんだ。
「それよりも――」
ボスが何かを俺に投げてくる。それをキャッチした。
「彼の説得よろしく。僕でもいいけど、やっぱり君じゃないとね」
「彼?」
「『孤高の悪魔王』アヴィス」
何か重大なことを、俺は頼まれた気がする。




