表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
孤独の破壊者  作者: 天魔時男
15/306

第十五章・過去を振り返って…

 放課後。


 午後の授業が終わり、(部活は火曜日にないので)俺がそそくさと家に帰ろうとしてると、

 「よし、捕まえた!」

 同じく部活のない涙に、(正門前で)捕まった。


 「何?」


 俺が怒りを隠そうともしないので、涙が一瞬びびるが、

 「いやー、暇なら一緒にもう一つのマイホームに一緒に行こうと思ってな」

 と、持ち前のカリスマ性で切り返してくる。


 (食えない奴めッ!)


 俺は内心そう思うが、声には出さない。


 「じゃあ、行こうか♪」


 涙は(なぜか嬉しそうに)そう言うと、俺を半ば強引に、校舎裏まで連れていった。


                 *


 てをつなごう~いっしょにわらおう~ともだちになろう


 俺は(町内にある)神社で、何回その歌を歌っただろうか?


 ぼくのみぎてと~きみのひだりてを~


 俺の横で何回その人は歌ってくれただろうか?


 つないでみたら~なんだかうれしくなったよ~


 そう、俺はあの時、確かに()()()()()()()


                 *


 「悠!?おい悠!?」


 誰かのおうふくビンタがくりだされる。


 「痛ってぇ!」


 俺にとって、こうかはばつぐんだった。


 「……」


 俺はおうふくビンタをした張本人――涙を(にら)む。


 「何するんだよ」

 「お前が起きないからだ」


 売り言葉に買い言葉で返す、それがこの男だ。


 「というか、経験してて倒れるってどういうことなんだ?」


 (うぐっ!)


 それをいわれると痛いが、

 「俺だって二回目なんだ」

 せめて、そう言い返しておく。


 「実際は百回以上、経験してるんだけどな」


 涙は含み笑いで、そう言い返してくる。


 「ほっとけ」


 俺はそう言うしかなかった。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ