第十三章・涙の真実
昼休み。
午前中の授業が終わったので、俺は――涙を引き連れて――空き教室へと向かう。朝、うやむやになった話を聞くためだ。
途中、飛鳥に邪魔されたが、「用事があるから」と言って、横を抜けていく。
空き教室に着くと、俺は料理が出来ないので、――俺の父親に作ってもらった――弁当を広げる。
それを見た涙は、
「広勝さん、相変わらず料理がうまいな」
とほめてくれるが、俺はあまり喜べない。
「そうかな」などと言ってしまう。
そんな俺の反応を見て、
「お前に素直に喜べないのは仕方がない。あんなことがあったんだからな。けれど、」
「そんなことより――」
俺は涙が言おうとしたことを最後まで言わせずに、言葉で遮る。
今の俺にとって、それは忘れたい記憶の一つだ。親友とはいえ、おいそれと話させるわけにはいかない。
涙は途中で話を遮られたわけだが、俺の話を聞いてくれる。
そんな親友をありがたく思いながら、話を続ける。
「――なんでボスのことを知ってたんだ?」
その俺の疑問に「さてなんでだろうな」とはぐらかしてくる。
俺は答えを分かっている。それを理解してて、わざとはぐらかしてくる。
このまま何も言わなかったら、昼休みが終わってしまう。
(仕方ないな)
俺は答えを言うしかなかった。
「ずばりギルド「トライアングル」の一員だから」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー」
「はい、正解♪」
どこからかピンポーンと、音がなった気がした。




