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第十一章・いつもの日常
俺は朝、いつも通りベッドの上で目覚める。目覚まし時計は起きる時間を設定しているが、それで起きられたことはない。
(うわっ、汚ねぇ)
俺の部屋には、机の上に寝る前に置いたままのカバンと脱ぎ散らかした制服が放置されたままだ。
相変わらずの有様に、自分で自分に引いてたりする。
「よし、行くか!」
昨日のうちに用意しておいた教科書とラノベを入れ、私服である(紺の)ジャージ姿から制服に着替え、自分のモチベーションを上げるために、声を出してみたりする。
そうやって自分のモチベーションを上げて、学校へ向かったが、着いた途端に霧散した。
*
学校・正門前。
学校指定の道を歩き、ここまで来たが、
(なんで来たんだろうな)
という思いが、フツフツと沸いてくる。
(けど、休むと「スタンプラリー」だしなぁ……)
「スタンプラリー」―――それは休んだものに与えられる罰ゲームみたいなもの。
その内容は、休んだ教科と理由を書き、その教科の先生と担任の中居先生から、一週間以内にハンコをもらうこと。
そのしちめんどくさいことが、悠は苦手だった。
(もう二度とやりたくない)
俺はそう思いながら、正門を抜け、教室へ向かうのだった。




