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第九十一章・襲撃者
俺と涙が戦おうとすると、会場が揺れる。
「な、なんだ?」
「悠、外から爆発音が聞こえた」
「爆発音?」
俺と涙、テリー、魔女の少女以外は(司会者も含めて)すべて避難している。
「彼女は?」
見知らぬ魔女の少女がいる。
「私はマリエスです。あなたがルイさんの好きな人ですか?」
いきなりこんなことを聞いてくるやつが普通なわけがない。
「涙が俺を好きかどうかは放っておくとして、今は状況の確認だ」
「放っておかないでほしいんだけどな…」
涙が何か言ったが、無視する。
「この爆発がなんの魔法の類か分かるか、マリエス?」
魔女は魔法が詳しいと飛鳥が前に言っていた。
「爆発魔法の類じゃないですかね、これ」
マリエスはあっさりと言う。
「爆発魔法?」
「はい。ボンバーって魔法です、これ。確かAランクマスターが一番得意なはずです」
「Aランクマスターって飛鳥が負けたやつか?」
「アスカさんは分かりませんが、Aランクマスターはキールって言います。天才魔術師って有名な人ですよ」
この世界には天才が多すぎる!
「とりあえず外に出てみよう!」
俺たちは全員で外に出ることにする。




