涙ストーリー「『氷剣レクイエム』の復活」4
俺たちは泉に到達した。
そこは綺麗で神秘的な場所だった。
*
「ここで修復するのか?」
「はい。それとも川遊びとかしたいですか?」
「川遊びと言えば、悠と昔やったなぁ。飛鳥は「私はお断りします!」って言って頑なに入らなかったけど」
「楽しそうですね。本当に」
「ああ。悠がいれば何でも楽しい!」
「なんでそこで特定するんですか…」
俺たちがそんなことを言ってる間もスイリュウは泉に触れていた。
「綺麗だ」
「スイリュウ様は水の純度が分かるのです!」
なぜかアクアが自信満々に言う。
「それよりもどうやって修復するんだ?」
「スイリュウ様が「水柱」で(水を)上げて、貴方が氷で凍らせます。その氷で修復します」
「意外と普通なんだな…」
「工程だけ見ると簡単に見えるかもしれませんが、適材適所という言葉があります。それに特化した人がいないと出来ませんし、貴方の「レクイエム」は純度の高い水がないと直せませんよ。今まではどうやってたんですか?」
「壊れたのが初なんだ。だから今まではない」
「よっぽど大事にされてたんですね」
「そうだな。一日一回は(刀身を)磨くようにしてるし」
「それで光沢がいいんですね」
俺たちが話していると間にスイリュウは「水柱」を上げていた。
「後は凍らせて、型にはめるだけです。型に合わせるのは私がやるので大丈夫ですよ」
二十分後、俺の『氷剣レクイエム』は復活した。
* * *
終わり




