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詩、あるいは詞

欺瞞っておいしそう

作者: 志賀飛介

欺瞞っておいしそう

ひらがなで書いたらぎまん

なんかおまんじゅうみたい

おまんじゅうだって漢字で書いたらお饅頭

なんかおいしくなさそう

お、まで漢字にしないのはせめてもの情け

だって全部漢字にしちゃったらもうなんていうか圧がすごいから


音だけ聞けばおいしそうな欺瞞だけど

その意味は全然おいしそうじゃない

人を欺き騙すこと

それはとっても悪いことなので

そんなものを食べたらきっとお腹を壊してしまうでしょう

でもみんな食べる

ぎまんこわい、ぎまんこわいって言いながら食べる


僕もたくさん食べてきた

自分で作って自分で食べる

つまり自己欺瞞

だから僕のお腹には欺瞞がいっぱい詰まってるわけだけど

僕はまだそれを食べ続ける

だっておいしいから

本当はおいしくないのかも知れないけど

僕はおいしいと感じてる

なぜなら味覚も欺瞞だから

あまりにも欺瞞を食べ過ぎて僕の体は全て欺瞞で出来てるんだと思う


自己欺瞞

改めてその四文字を見ると、おいしくなさそうだなぁって思う

でも大丈夫

嫌になったらその時は全部ひらがなにすればいいから


じこぎまん


ほら、ちょっとだけおいしそう

たまたま欺瞞という文字を見かけたので。


ほうら、あっつあつのぎまんだよぉ~、おたべっ!

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