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空白の世界の隅で溶ける雪  作者: 深沼バルキ
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0話〜僕が起動した日〜

静かな白い部屋の窓からそっと雪と夜の光が部屋に入ってきた。


まるで部屋と街が融合しているように街もまた真っ白だった。


その様子を静かに見ていた時だった。


〈ガラガラ〉


白い引き戸を開ける音が聞こえ、この部屋には不似合いな赤い服を着た女性が部屋に入ってきた。


そしてその女性は入って僕を見るなりたちまち床に座り込み、泣き出してしまった。


でも僕は何も覚えていない。


このいつ覚えたかもわからない言葉を除いて...。


彼女が泣いてから1分と経たずに白衣を着た男性が駆けつけ、また彼も僕を見て驚いた表情をしていた。


“僕はもしかしたらこの女性の子供なのだろうか”


全く思い出せない記憶を辿っていくが何も思い出せない。


僕は喉が渇いて左側にある机の上にある水を取ろうと、左腕を綺麗な毛布の中からだそうとするが動かなかった。


いや、正確に言うと動かなかいではなく、元々無くなっていた。


僕の左腕は肩の根元から無くなっていた。


普通の人ならここで絶望するのかもしれないが、何もないただの人形と化している僕にとっては何も思わない、どうでも良い事だった。


無くなった肩を見るとすぐにまた僕は窓の外を眺めた。


真っ白で何にも染まっていない街はまるで自分のようだった。


僕はこの世界の端っこで一人ぽつりと誰も気付く事のない命の火を燃やしていた。

こんにちは深沼バルキです。

この作品はふと、あるニュースを見て作ったお話です。

この作品を通して、どんな人にもチャンスと力、仲間がいるという感じのことが伝わるといいと思っています。

更新は、三作品目なのであまりできなかもしれないですがよろしくお願いします。



ここまで読んでくださりありがとうございます。

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