でぃーぷ
僕はディープに
キスをする
そうやって
一つ一つ
姿かたちを覚えるために
口の動き
言葉のかたち
その息遣い
ひとつひとつ
いつの間にか
誰のせいか
口寂しさを紛らわせる
そんなスティックも放り投げて
煙たげな香りも
くすんでいく夕闇も
すべてがディープに
染まっていく
常夜灯の影の向こう
耳元でやさしく声が跳ねる
互いに絡み合うナメクジが
居場所を求めてさまよい続ける
覚えたよ
君の舌の動きすらも
いつだって
真似できる
なら
もう君は
必要ないよね
ディープ・ラーニングって、こういうことかい?
ありがとうございました。