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第6話



大路亜也はいつも通り学校へと行く道を通る。


なんだろうか?この胸の高鳴りはーー


「おはよう!姫っ!」


ひぃっ!真後ろから背後霊!!!?


あ、でも、姫って…


「あ、オハヨウゴザイマス…王子」


てかなんで、桜姫くんがここに?


「昨日一緒に帰ったから登校も一緒にどうかなっていいよね?」


なんだろうかこの、威圧感は…


「構わないけど、なんで?」



桜姫由紀は流石に吃驚した。


生きてきて17年間 「なんで?」と、理由を聞かれたことなどまったくなかったからだ。


口ごもる由紀に対し亜也は何かを思いついたように言った


「あっ!もしかして先輩たちが登下校一緒に帰ってるから、それの真似?」


と、


「そうそう。登下校一緒も楽しそうだなって」


ニコッとはにかんで見るが


亜也は全く由紀の事なんか見てなくて


「うん、よろしくね」と一言答えただけであった。



それがまた、由紀の気持ちをイライラさせるのだが…今は伏せとこう。




お互いの高校の前まで来てじゃあねと別れる


亜也はいつも通り学校へと入って行く


亜也が通った後には女子の黄色い声が、声援が、熱いまなざしがあった。


由紀はそれを 少し遠目から見ていた。


「あんなに、愛されて…僕だけを見てくれないのかな…」




「おっはよ!由紀何してんの?」


輝だった、輝であった。


「おはよう、輝ってさ、大路亜也の事知ってる情報でいいから教えてくんない?」


由紀の声が顔が必死だったのに吹き出してしまったのは言うまでもない




輝は大路亜也について教えてくれた


「大路亜也 (17)聖・マリアズの演劇部副部長「その情報は知ってるから、それ以外で」んだよ、えっとね俺が加奈子と会った時俺最初大路のこと恋のライバルって勝手に思い込んで勝負しかけたことがあってさ見事に惨敗…強いんだよね

あと、1年間みんなの万年王子様!をしてたらしくて無意識でも王子っぽく振舞ってしまうことが最近の悩みってさ加奈子が言ってたかな」


「好きなタイプは?」


「可愛い系男子らしいね、由紀狙ってんの?」


「うん。そのつもり…今日も積極的にアピールしたけどかわされた」


アピったの?由紀が!?


「へぇ、すごい進歩だね」


「今日も一緒に帰ろうと思うんだけど輝はどうした?」


「俺はな突き飛ばされても!蹴られても撒かれても常に一直線でな!「ごめん役に立たないわ」

由紀!!ひどい!」


輝の行動は役に立たないけど、想いは伝わってくる。


帰る時好きって気持ちをまえにだそう…と由紀は心にきめたのである。







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