表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

呼んで

作者: 鈴懸葉子

言葉を持たないこの子は先週8歳になった。


無垢な表情で

雄弁な目差しで

数えきれない音やリズムや抑揚のある発声で

限りあるようで意外にも活発な全身で


まっすぐに伝えてくれる、その思いを私は

果たしてどれだけ、汲み取れているのだろう。


この子が何を思い、感じているのか

知りたいのは確かで切実な望みだけれど


それ以上に、ひたすら渇望している。

私はただ、この子に

ママ

と呼ばれてみたいのだ。


0時をまわり、3月になった。母の誕生日だ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「悩み」ではなく「望み」であるところに 風通しの良さを感じます さりげなく書かれているようでいて 推敲の様子がしのばれます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ