主人公、なんでもします
放心状態で立ち尽くしている主人公の元に先ほどの老婆が駆け寄ってきた
「旅人さんっ無事だったかい…?」
主人公的な奴「大丈夫だ…ってばあさんのほうが大丈夫かよ!」
老婆は右肩から胸にかけて大きな傷から大量の血が溢れていた
息苦しそうにコキュウ…コキュウ…と呼吸をしていたがこれはもう助からないと分かっているが少しでも手当をしようと布で傷口をおさえた。
主人公的な奴「ばあさん…今誰か呼んでくるから…頑張れ!」
「旅人さん…あんたに頼みがあるんじゃ…」
主人公的な奴「なんだ?できることならなんでもする…」
「今なんでもするって言って?ゴホッ…」
主人公的な奴「…ばあさん…今…なにか言ったか…?」
「キノセイジャ…ゴホッ…この老婆の最後の頼みを…聴いておくれ…」
主人公的な奴「言ってみてくれ」
「わしはもう…動けなくなる…おぬしにわしの…孫を…守ってもらいたい…孫は此処から西の大陸…鐘の都…リンゴン帝国…に…孫の…マリンを…守って…」
主人公的な奴「ばあさん…くっ…」
力尽きた老婆をゆっくりと横に寝かせ両手を胸の上に乗せた。
老婆の言っていた孫のマリンをまずを探さねばと思い重い腰をあげた。
主人公的な奴「そしてそろそろツッコんでもいい…?」
ここまでとても泣けるシーンを書いてるつもりだけど?
主人公的な奴「いあいあいあいあいあ!!!いろいろツッコミたいわ!!まずさー国の名前の付け方雑だろう!!!なんだよリンゴン帝国って!!あとなにがどうして孫を守ってってなったわけ!?赤の他人だよおお!?」
老婆はきっとあなたに孫を救ってほしかったんだよ
主人公的な奴「か~ら~の~?」
そういう設定だとストーリー的に広がるかなって
主人公的な奴「ダダ漏れだよ!!!!!!!」
そういう設定あったほうが盛り上がるかもしれないだろう?
まったくわかってないなぁー
主人公的な奴「わかってないのはお前だよおおおお!」
もういいからさ早くゴリンゴリン帝国行けよー
主人公的な奴「おい!もう名前間違ってんぞ!!!」
あ、あれ?そうだっけ?
まぁまぁいいじゃないかー早く行きなよ
少しだけでもラブコメとか書いてあげるからさー
主人公的な奴「期待したくない絶対にラブコメじゃないホラーだよ」
ホラーは苦手なのでまったく書けませんのでご了承ください。
主人公的な奴「安心しろ?お前自体がすでにホラーだよ」
そーんな主人公はなんだかんだで西に向かうことにしましたー
主人公的な奴「もうなんかツッコミが疲れてきた…誰か代わってくれ」
どうします?もうここはバビューンとすっ飛んで西までいきますか?
主人公的な奴「おい、少しは経路とか書け?」
仕方ないですねーそれでは仲間を増やしましょう
旅のお供と言っても過言ではないあれです!
主人公的な奴「まさか、棒人間が増えるとかじゃないだろうな」
まさかまさかー!ちゃんと考えてますよ!
ほら、ちゃんと前を向いて歩いて下さい
主人公は西の帝国に向かう途中、奥の茂みから白いけもくじゃらが現れた!
柴犬だった
主人公的な奴「待って」
もーもたろさんももたろさんーお腰につけたーきびだんごー一つー私にーくださいなー
主人公的な奴「だと思ったよ!!柴犬でどう戦うんだよ!!!てかきびだんごないよ!!」
なんでないんだよ!そこにびっくりだよ!
主人公的な奴「こっちがびっくりだよ!!」
白い柴犬がキリリとした麻呂眉でこちらを見つめふわふわのしっぽを左右に振りなにか訴えている
ほら、だんご渡しなよ
ないならもうその棒切れでいいやん
主人公的な奴「いやいや、おかしくない?これ一応さ、剣だよね?」
もう面倒くさいからお前のこのひょろっこい棒の腕をこうもぎゅ❤︎としてこうぶちってやってほーい!
主人公的な奴「いだだだだだ!!ばかやろおおお!なんで腕捥いだの?!クレイジーだよ!!」
ほらほら、でも見てごらん
柴犬が君の腕で遊んでるよー楽しろうだね!
主人公的な奴「腕えええええええ!!」
主人公は 柴犬を 仲間に した ▼
さあ!次々仲間を増やそう!!
主人公的な奴「もう身体がもたないよ...」