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黄昏の日常  作者: 灯些季
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68.ずいぶんな土産

生徒会室に入る前に飛んでいった紙たちを回収する。

どうやら居ないらしい。


総一先輩といえば簡単な説明にイマイチ理解しきれないらしく、曖昧な返事しかしてくれない。


まあ……無理ないか。

特に魔物が見えてなかったなら仕方ない。

つまり俺たちは、先輩から見れば一人で立ち回りしてるようにしか見えなかったんだよな。

でも、剣をしまう時は驚いてたけど信じてくれたみたいだ。


見つかってしまった以上隠し事はナシだな。

家同士の繋がりがあるなら尚更だ。


「総一お帰り。ずいぶんなお土産ですね。」

「どういうつもりです?」

「えっっなんで?」


生徒会全員にお出迎えされた。


「彼らには今から話してもらう事があるんだ。」


総一先輩さっきまでの曖昧な表情がどっか行ってる!


俺たちは会議するときに使う長テーブルの前の椅子に座らせてもらう。


生徒会の人達も座る。


ちなみにこの長テーブル頑丈そうだな。


生徒会室初めて入ったけどかなり広いな。


各メンバー専用の机もあるみたいだし、今座ってる椅子だってフカフカしてる上等なやつ。

流石セレブ。


「とりあえず自己紹介しましょうか?田嶋君はあまり解らないですよね?」


副会長はそう言ってくれたけど保に教えてもらったし。


「大丈夫です。あなたが副会長の斎原瑞樹先輩、そちらが書記の日高祐喜先輩、園田先輩とは面識あります。」

「そうだね。というわけなので自己紹介省きましょう。」


園田先輩の顔、とっとと事情説明しろって書いて見えるな。


全員真剣な顔を俺に向けてきた。

ちょっと緊張する。


「あの、ここに転校してきたワケから説明しますね。」


俺は自分の家の事から今までの事までだいたい話した。

流石3度め。

説明慣れてきたかも。


ついでだから半信半疑な方たちに武器を出して見せてしまう。


「すっげえぇぇぇぇぇぇっっ」

「だから祐司との試合であんなに強かったんだ」

「陰陽師って何でもありなんですね。」


日高先輩の反応だけがちょっと嬉しい。

なんで園田先輩も斎原先輩も冷静なんだよっ。


「瑞樹も宰も物分かり良すぎ。少しは驚け。」


総一先輩の言う通りだ。


「柾美、2人だけで話しがしたい。少し良い?」

「はい。」


総一先輩には色々迷惑かけてしまったから謝らなきゃ。


奥の仮眠室へ行こうと立ち上がると、浩二も立ち上がった。


「お前は来なくていい」

「そういうわけいかねぇよ。柾美の相棒だからな。」


そ、総一先輩かなりしかめっ面!


「浩二君は僕たちとお話ししよ?」

「そうですね。」

「なっ放しやがれっっ」


園田先輩と斎原先輩が両サイドから強制的に座らせた!

園田先輩何か囁いて浩二が大人しくなった!?


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