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黄昏の日常  作者: 灯些季
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6.寮長

俺は805号室のチャイムを押す。


8階って部屋5つだけなのか。

たしか外側から見ると最上階は小さくなってるけど……

それ差し引いても一部屋づつは広そうだよな。


それだけ生徒会と寮長の存在は大きいってことだよなぁ。


「はーいっ」


部屋の戸が開いて切れ長の目の美形さんが出てきた。

この学園は美形ばかりか。


「はじめまして。今日転校してきた田島柾美です。」

「君が転校の田島君か。中途半端な時期に大変だね。俺は寮長の秋月光あきづきひかるです。よろしく。」


秋月先輩は部屋の中に入れてくれようとしたけど玄関先で話すだけにした。


だってお客さんいるみたいだし。




「たいした事じゃないから別にいいか。」


俺も自分の部屋気になるし。


「じゃあ、学園の外に出掛けるときはこの外出許可証を取りにきて。記入したら前日までに出すように。以上。」

「えっそれだけ!?」

「ツッコミありがとう。あとは学園のしおり読めば解るよ。まあ、理事長から色々聞いてるでしょ?」


ん?


「もしかして、理事長から聞いてます?」

「君が理事長の身内だってこと?この階の者は全員知ってるよ?」


やっぱり。

そういえば総一先輩が言ってたけど、寮長も生徒会の一部みたいなものだと思っておいた方がいいみたいだな。


「それから個人的に忠告だけど、君は1人で出歩かない方がいい。」

「あー…強制的な関係うんぬんって事ですか?気をつけます。」

「困った事があったら助けになる。」

「ありがとうございます。じゃ、部屋に行きますね。」


秋月先輩の部屋を出る。

いい先輩みたいだ。


今の所いい人に会ってばかりだけど必ずそうとは限らないよな。


2階だっけ。

階段で降りるか。


7階まで降りると少し賑やかになってきたな。


俺が階段で降り続けている間、何人かの生徒とすれ違った。


ガン見される?

やっぱ見かけない顔だから当たり前か。


よしっもうすぐ2階だ。


「257号室だな。」


ちょうど真ん中あたりらしいな。




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