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黄昏の日常  作者: 灯些季
48/89

47.禁句

SIDE 光


柾美君が怪我してから2日経ったけど、

総一の様子が怖いくらいに変化がない。


俺が余計な事してしまったせいで

総一と柾美君たちが鉢合わせしてしまったと保から聞いてる。


だから総一がショックを受けてないなんて事はないだろうけど……



今までの総一は

誰とでも平等に接して、誰かにこだわるなんて事はなかった。


それが、柾美君を見掛ける度に嬉しそうに報告してくるようになった。


俺は良い変化だと思ってたけどこんな事になるなんて……


今のあいつは誰かから話し掛けられると笑顔で返してるけど、

笑顔を貼り付けてるように見える。


あの態度から考えると柾美君は本当の事を言わなかったかもしれない。


「総一「光この間は俺の方から行くって言っておきながら断って悪かったね。」


この間?

ああ、ちょうど柾美君が怪我したときか。


あまり触れたくなさそうな感じだったからあの日の事は聞かないままだったな。


「今日はどうだ?」

「いや、これから生徒会の仕事があるんだ。テスト前に片付けておきたいからね。」

「そうか…」


俺から逃げるかのように教室を出て行った。


心配だな。

「珍しいですね。光がここに来るなんて。」

「たまには手伝うのも悪くないだろ?」


副会長の瑞樹にはそう言ったけど

本当は総一が心配なだけだ。


「会長~~っ新聞部から一部貰ってきましたよーーっ!」


お、元気の塊みたいな祐貴君か。

ん?新聞!?


「会長っ今回はあのまさむぐっっ」


後から宰君が笑顔で飛び込んできたけど

何を言おうとしたか理解した俺は

飛び付いて口を塞ぎ総一の近くから引きずり離す。


「何するんだっっ!」


つ、宰君かなり本気で俺の足踏んだだろ!


暴れられてうっかり放してしまった。


「光先輩っ僕には祐司がいるんですっ強引な事はやめて下さい!!」

「俺にだって保がいるよ。大丈夫、君に欲情はできないから。」


何故か祐貴君と瑞樹が吹き出した。


「宰ってば武田と付き合ってないくせに~」

「確かに。宰みたいな腹黒と比べたら保君が可哀相ですよ。」


瑞樹、俺はそこまで言ってないけど?


「で、何ですか?いきなり」


2人に対しては無視して俺に呆れた表情を向けてきた。


俺は宰君に

総一にしばらくは柾美君の事にはふれないで欲しい事を耳打ちをする。

ついでに他の2人にも伝える。


「ああ…そういう事ですか。」

「うそっ会長が失恋っ」

「柾美君は浩二君を選んだんだ。たしかにイチャイチャしてるね。」


宰君、そういうわけじゃないと思うけど……

ちゃんと説明するとややこしくなるから黙っておこうか。


総一はと言えば

幸いな事にデスクに向かって仕事に没頭してる。


宰君、見えてないと思うけど合掌は止めようか?


祐貴君は手にしていた校内新聞を隠すように背中に回す。


タイミングまずいな。

柾美君の特集がくまれたときにこんな事になるなんて。



ふと、窓から部活棟を見ると愛しの保がいる新聞部の部室から柾美君の姿が出て来たのが見えた。

君の存在が今の生徒会に影響しているなんて思ってもいないだろう。


ん?

柾美君に2人の生徒が話しかけて……

様子おかしくないか?


「悪い、やっぱり俺は帰るよ。」

「そうですか。残念ですね。」


俺に渡すつもりだったのか、書類の束を手にした瑞樹が心底残念そうな顔になる。


総一も気がかりだけど今は柾美君の方が心配だ。


どうも嫌な予感がしてきた。


光は大抵は君付けですが特に仲の良い相手なら呼び捨てです。

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