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黄昏の日常  作者: 灯些季
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3.理事長

考え事をしながら重々しい雰囲気の漂う扉を俺は開けた。


「柾美−−−っっ久しぶりだな−−−っ!相変わらずプリティーフェイスでおじちゃん安心したぞーーーーーっ!!」

「やっかましいわぁぁぁ−−−!!」


俺の右ストレートが叔父さんの頬を直撃したのは言うまでもない。


顔のこと気にしてるって言ったよな!?


「おぉ〜痛い痛いって柾美!何てことしてくれたんだ!!」

「殴られたのは自業自得じゃん!」

「そんなのどうだっていい!!なぜ変装して来なかったんだっバカもの!!」


あぁ……

自宅に送りつけられて来たダッサイかつらと牛乳瓶の底のような重そうなメガネ思いだしたよ。


「俺に不審者になれと?」

「萌えをわかっとらん!せっかく生徒会長お出迎えとかっ半端な時期の編入とか王道フラグ用意したのにへし折るなんて信じられるかぁっっ!」

「そんなの知るかぁぁぁっっ!」


目的違う!


「ていうか、ここの設備スゴくない?ムダにデカいよ。」

「何言ってるんだ。ここは3年間全寮制で、セレブなご子息ばかりだぞ?それ相応の設備は必要だろ。」

「そういうもん?」


あ、うなづかれた。

そうなのか。


あ、ちなみに俺の生活費は叔父さんが負担してくれるらしい。


「なんで?」

「だってお前、念願の学校辞めてここに来たんだろ?これくらいの負担はさせてくれ。」

「叔父さん……」


さっきは殴ってごめん。


「私に萌えの供給の為にもな」


やっぱり訂正。

殴って良かったかも。

「そういえば柾美はノンケだよな?」

「え?」


何それ。


「ホモかノーマルか聞いてるんだ。」

「あー・・それってそういう問題があるってこと?」


実際にホモとかあまり知らないし、見たことないけど親父からこういうとこはそっち方面も気をつけろって確か言われたんだっけ。


あれ?

叔父さんそういうの好きなのになんで真剣な顔してるの?


「合意の上でそういう関係になるなら応援するさ。しかし強制的な関係は好ましくないからな。」「強せっ……考えたくないけど強姦?」

「言葉濁してやったのにハッキリ言うか?ま、そうだ。」


つまり女顔の俺は標的になりやすいってことなんだろうか。

あぁ………イヤだ。


「そんな顔するな。だから変装して来いって言っておいただろ。」

「やだ。面倒。」


でも俺だって陰陽師の端くれだからそれなりに鍛えてるし大丈夫だよな?

「いざという時は私を頼りなさい。」

「そうならない事祈ってるよ。」


叔父さんが呆れた目線を向けてきたけど気にしない。


「そうだ、学生証の事だけどあれは自室の鍵やキャッシュカード変わりになるからなくすなよ。」

「凄いな。セレブっぽい!」

「お金持ち歩くとか面倒だからな。」


その発想が一般人じゃないよなぁ。


「寮には食堂あるけど毎回支払い制だからな。食費軽くしたければ敷地内にあるスーパーかコンビニで買ったり調理するんだ。」

「念の為聞くけど、料理の上手い男子萌え~っていう思考からそういうふうにしたの?」

「わかってるじゃないかお前、腐男子の素質「ないから結界見に行こうよ!」

叔父さんと話してると余計な知識が付いてきそうで怖いな。


陰陽師としては凄いと思うし、

なんだかんだ言っても学校ちゃんとやってけてるんだから凄い。


腐男子がそのまま大人になったった事さえなければいいんだけどなぁ。

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