21.門番
風紀委員もいないらしいな。
ひとけのない校舎って少し不気味だよな〜
しばらく歩いてきたけど本当に誰も居ないんだ。
どこに行けばいい?
魔力を探すって………広すぎて出来るかぁ!
あ、式神使えばいいじゃん。
鞄から手のひらくらいの大きさの人型の紙を三枚出す。
本音を言えば召喚するタイプを呼び出したいけどさぁ……
親父が頼りすぎって取り上げられたんだ。
ふざけんなぁ――っっ
そんなわけで、
これに念を込めて……よし、動いた。
「魔物いるか探してくれる?」
ビシッと敬礼をして散らばって行く。
本当はもう少し枚数増やしたいけど、これ動かすって霊力いるんだ。
もし戦いになったときの為に力温存しておきたいし。
お、戻ってきたな。
って三枚同時かい!
近くにいるのか!!
「私の子を取ったのは貴様かぁぁ−−−っ!」
「ぎゃあぁぁぁぁぁっ」
いきなり攻撃酷くない!?
俺が居たとこの床がボロボロッ!
魔力スゴいのキタ−−−−−−ッッ!
「最初からレベル高いだろっっ!!」
叔父さんの嘘つき!
見習いが倒せるレベルじゃないよ!
俺の目の前に現れたのは真っ黒な体に首3つの大きい犬!
「地獄の門番ケルベロス!って門はどうした!そしてここ日本!西洋の魔物じゃん!!」
「1人ツッコミ大変だな」
感心するとこそこか!!
いやいや冷静になるんだ俺。
「さっき私の子と言ったな?お前の子供がここに来てるのか?」
「あの子の魔力はこの近くで感じる!私が少し目を離した隙に次元の穴に落ちてっあぁ〜〜〜っ」
うわっ叫び声で窓が揺れてる!
「落ち着けって!その子なら多分大丈夫だ!」
あの子犬はケルベロスの子供だろ。
昔読んだ本の事思い出したけど、たしか最初は普通の犬だっけ。
成長していくにつれて首が増えるんだよな。
「私の子を知ってるのか!?」
「多分間違いないよ。」
「案内しろ!!」
「えー−…それはちょっとなぁ…」
それって校舎の外に出すことだよな?
結界あるからムリだし。
あれ?あの子犬なんで結界の外出てるの?
おかしいだろ?
黙り込んだ俺は相当渋ってるように見えたらしい。
唸り声……って相当怒ってる!?




