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黄昏の日常  作者: 灯些季
15/89

15.口喧嘩

SIDE正樹


カニクリームコロッケ定食を手に僕は機嫌が良かった。


この定食って売り切れちゃう事多いんだよね。


「正樹、柾美の分は俺持っていくから先に戻ってな。」

「うん、柾美ひとりにしておかない方がいいよね。」


柾美は良い人だけどここの怖さっていうか、自分がどう見られてるか自覚ないもんね。


それに、あいつに目つけられたら厄介だし。


なんて考えてたら


なんであいつが柾美抱きしめてるの!?


「離しなよ!!」


急いで駆け寄ったからあいつの事フォークで叩いてた。

あ、もちろん柄の方でだよ。

痛がってたけど自業自得だよ!


「また君か」

「それはこっちのセリフ!僕の周りうろちょろするなっ!」

「隣のクラスだし無理。それに君の近くに俺のタイプが多いだけなんだけど?それとも君、実は俺の事狙ってる?」

「はぁ?バッカじゃない!?氷室みたいな下半身だらしない奴大ッ嫌いだよ!」


あーーいっきに険悪なムードだよ。

柾美困ってる。

来たばかりなのに嫌な思いさせてごめん。


「よかった。俺君みたいな性格可愛くない子好きじゃないだよな。」

「あんたなんかに好かれたくないから嬉しいよっっ」


なんでコイツと顔合わせると喧嘩しか出来ないんだろう。

「2人とも落ち着けって」


誠の声に我にかえる。


氷室と正樹の喧嘩に体動かせなかった。


「じゃあ柾美またなっ」


氷室の背中を正樹はまだ睨んだまま。


仲悪いのか。


「そのクリームコロッケうまそうだなっ」

「そうでしょ?食堂の人気メニューだよ。」

「売り切れるの結構早いんだぜ。」


よかった。

正樹の機嫌戻った。


席に着くと正樹が真剣な顔向けてきた。


「氷室は気を付けて。彼氏とっかえひっかえで手早いからね!」

「へ、へぇ~たしかにカッコいいからモテそうだな。俺は興味ないけど。」

「本当に!?」


正樹目がこわいぞ。


「ただの友達ならいいけどそれ以上はなぁ。」

「そういう事だ正樹、あまり心配すんなよ。」

「う、うん」


俺たちが落ち着いた頃に生徒たちが騒ぎだした。


何だよ今度は。

いやもう何だっていい。お腹空いたから食べよう!


生徒たちの黄色い声をBGMに俺たちは目の前の食事に集中しだした。

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