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黄昏の日常  作者: 灯些季
14/89

14.食堂

授業の内容は問題なくついていけそうだ。

俺が行ってた学校と大して差はないみたいだ。


そんなわけで午前中は無事に過ごせた。


「柾美、食堂行かない?」

「購買もあるみたいだけど、どっちにしようかな?」

「何言ってんだよっここの食堂はどれも美味いから遠慮するな。」


そうだ叔父さん食堂の事自慢してたっけ。


「じゃあ食堂で食べるよ。」


正樹と誠と一緒に来た食堂はかなーり広い。


もちろんキレイだし、

どこのレストランだよって心の中でツッコミいれたら誠が笑った。


「ツッコミ入れていいんだぜ?」


もしかしたら俺って表情に出やすい?


それにしても、

俺ヤケに注目されてる?

イヤイヤ自意識過剰だよな。


「やっぱり柾美は注目の的だなっ」

「転校生だからなぁー」

「あー…うん、そうだといいねー」


正樹?なんで棒読みっぽい言い方?

誠も苦笑い?


ああ…転校生って厄介なんだなぁ。


まずは席を確保しなくては、と窓際のテーブルに椅子は2つしかなかったから1つ追加して間に合わせる。


「誰が残る?全員で行ったら席取った意味ないよね。」

「ジャンケンで決めない?」

「最初はグー!ジャーンケーンぽい!」


誠いきなりはないだろっ!?

あ、俺負けた。


「じゃっ柾美留守番よろしくね~」

「俺のハンバーグ定食頼むっ」

え、メニュー?

出入り口にサンプルと券売機あるから入ったら買ったんだ。


だから食券を正樹に託して椅子に座る。


中庭がキレイに手入れされてるなぁ~

のどかだよな。


こんな所に陣あるとか魔物出るとか思えないくらいだなぁ。


「ねぇ君」

「え?」


声を掛けられて横を見上げる。

見たことないけど爽やかそうな人だな。

あ、ネクタイが俺と同じ色だから同級生か。


ちなみ学年によってネクタイ色わけされてるんだ。

一年は水色、二年は緑色で三年は紫色。


「Aクラスの田島柾美君でいい?」

「あ、うん」

「俺は隣のクラスの氷室成次ひむろせいじよろしくな。」

友達になりたいってこと?

まあ友達は多くても問題ないよな。


友好的に笑い返して差し出された手を握りかえす。


てっっなぜ赤くなる?


あれ

何だ?目の前が暗くなった!


落ち着け俺。

布っぽいし生暖かい?

つまり、だ……


「なんで抱きしめるんだっ」

「離しなよっっ!」

「いっっ」


正樹が引き剥がしてくれたのか。

氷室が頭押さえてる?


「正樹っそれ!」

「フォークだよ?大丈夫!柄で殴ったからっ」

「危ないからやめろって!あ、助かったけどさ」


ナイフよりはマシーとか呟かないっ


「氷室ぉ~柾美はそういうの免疫ねぇ普通の男の子だから気軽にスキンシップすんなよ~」

「そうだよっ失礼じゃないかっっ」


誠と正樹の言う通りだ。


「ごめん、つい」「ついって…」


悪気はなかったってことだよな?

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